ミルクティーの美味しい作り方。紅茶の茶葉や牛乳の選び方と飲み方のコツ

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涼しくなってきたので、ミルクティーが恋しい季節になってきましたね。

つい先日までは水出し紅茶をガブガブ飲んでいたのですが、最近はホットティーを飲む機会が増えました。

秋はミルクティーが美味しく飲める季節。

ミルクティーはちょっとしたコツを知っていると、さらに美味しくいただけます。

今日はミルクティーを美味しく飲むためのポイントを紹介いたします。

◆美味しいミルクティーの作り方①紅茶の茶葉選び

美味しいミルクティーを作るためには紅茶の茶葉選びが重要です。

牛乳のコクに負けないように、紅茶もしっかりとコクのあるものを選びましょう。

おすすめの紅茶は

アッサム、ウバ、ルフナ

それ以外にも
ディンブラ、ケニアなどもミルクティーにいいですね。

また、ブレックファーストブレンド、ロイヤルブレンドなどのブレンドティーもミルクティーに適した紅茶です。

ハロッズのNO14イングリッシュブレックファストはミルクティーによく合う紅茶です。
ハロッズのNO14イングリッシュブレックファストはミルクティーによく合う紅茶です。

◆美味しいミルクティーの作り方②紅茶の入れ方

紅茶はリーフティーでもティーバッグでも大丈夫。

美味しいミルクティーのための紅茶を入れるときに気を付けたい一番のポイントは茶葉の抽出時間です。

ミルクティーにする時はストレートで紅茶を飲む時よりも抽出時間を長めに取ります。

ストレートで飲むときは
OPやFOPなどの大きめの茶葉なら3分
BOPなどの細かい茶葉なら2分
を目安にお好みで調節することをおすすめしていますが

ミルクティーにするならそれぞれ1分長めにすると、牛乳に負けない、しっかりとした味の紅茶に仕上がります。

ミルクティーで飲むときの茶葉の抽出時間は
大きめの茶葉なら、4分
小さめの茶葉なら、3分
を目安にして紅茶を淹れてみてくださいね。

 

紅茶の入れ方についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

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◆美味しいミルクティーの作り方③牛乳の選び方

紅茶に入れるミルクといっても「牛乳」、「生クリーム」、「コーヒーフレッシュ」などがあります。

<生クリーム>
コーヒーの場合は生クリームをよく入れますが、紅茶に生クリームだと油分が強すぎて紅茶が負けてしまいます。

思いっきり濃く淹れた紅茶なら生クリームにも合いますが、そこまで濃くない紅茶なら普通の牛乳を入れるミルクティーが一番美味しいと思います。

ちなみに北ドイツのオストフリースラント地方では紅茶に生クリームと氷砂糖を入れて飲む習慣があります。

オストフリースラント地方で飲まれている紅茶は生クリームに合うように濃い目に抽出できるブレンド紅茶があり、オストフリースラントブレンドと呼ばれています。

こちらはオストフリースラントブレンドに生クリームを入れた紅茶。氷砂糖もたっぷり入れて楽しみました。
こちらはオストフリースラントブレンドに生クリームを入れた紅茶。氷砂糖もたっぷり入れて楽しみました。

<コーヒーフレッシュ>
一般的なコーヒーフレッシュは乳製品ではなく油で作られているので、美味しいミルクティーにはなりません。
また、常温で長期保存できるものは防腐剤がたくさん入っている可能性があるので健康面からもあまりおすすめしません。

<牛乳>
ミルクティーには普通の牛乳が一番合います。

さまざまな種類がある牛乳の中で私がミルクティーにおすすめしたいのは低温殺菌牛乳です。ミルクの風味が豊かでさっぱりめの味わいは紅茶によく合います。

紅茶に合う牛乳の選び方についてはミルクティーが美味しくなる牛乳の選び方という記事で詳しく説明しています。よかったらこちらも参考にしてみてくださいね。

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◆美味しいミルクティーの作り方④牛乳の温度

高級ホテルでは、温かいミルクを出しているところが多いので、温かいミルクの方が親切に思われがちですが、ミルクティー用の牛乳は冷たいものを使うのが正解です。

ミルクティー用の牛乳は温めた物でなく、必ず冷たいままの牛乳を用意しましょう。

牛乳を温めすぎるとタンパク質の臭いが出てしまい、繊細な紅茶の香りを妨げてしまうのです。

また、紅茶は出来上がった時の温度は熱すぎて、飲むのに適した温度ではありません。冷たいミルクを入れることで、早く飲み頃の温度になります。

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◆美味しいミルクティーの作り方⑤牛乳の入れ方

イギリスでは長年、ミルクを先に入れた方が美味しいミルクティーになるのか、
それとも後からミルクを入れた方が美味しいミルクティーになるのかと論争がされていました。

カップに紅茶を入れてからミルクを入れることをMIA(ミルクインアフター)といい、カップにミルクを入れてから紅茶を入れることをMIF(ミルクインファースト)と言います。

<MIAのメリット>

・ティーカップに紅茶を先に入れると、ティーカップの内側の模様を楽しめる。
・紅茶の色を見ながらミルクの量の調整が出来る。

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上流階級の人はMIA派が多いと言われています。

<MIFのメリット>

・カップに茶渋がつきにくいので洗う時に楽である。
・紅茶の熱さでカップが壊れることがあるので、それを避けるため。
・牛乳を先に入れたほうが美味しい紅茶になる

労働者階級の人はMIFが多いと言われています。

このように長年論争がなされていましたが、2002年6月には一応の決着がつきました。

英国王立科学アカデミーの発表によると、ミルクティーは紅茶よりも牛乳を先に入れた方が美味しいのだそうです。

結論は「MIFのほうが美味しいミルクティーになる」です。

理由としては、ミルクを先に入れた方が、ミルクの温度が高くならないからです。

紅茶を先に入れたカップに牛乳を入れると、紅茶の熱でミルクが温められ、タンパク質の変化が起こる可能性があり、タンパク質が熱により変質してしまうとゆで卵のような臭いが生じ、紅茶の風味を損なってしまうからとのことでした。

とはいっても、先に紅茶を入れたからといって、そこまで牛乳の香りに変化が生じることは少ないようで、最近はMIA派が多数派のようです。

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◆美味しいミルクティーの作り方⑥お砂糖の選び方

純粋にミルクティーの美味しさを味わいたいときは、クセがなく溶けやすいグラニュー糖がミルクティーに適したお砂糖だと言えます。

またハチミツもミルクティーによく合う甘味料で蜂蜜を入れたミルクティーはキャンブリックティーと呼ばれ古くからイギリスで親しまれているアレンジティーです。

ミルク無しの紅茶に蜂蜜を入れると紅茶の色が黒ずみあまり美味しくなさそうな色になってしまいますが、ミルクティーの場合は美味しそうな亜麻色になります。

 

簡単にアレンジティーが作れるフレーバーシロップもおすすめです。

ミルクティーにはバニラやキャラメルのフレーバーシロップがよく合います。
私は香ばしい香りになるヘーゼルナッツのフレーバーシロップがお気に入りです。

◆ミルクティーがさらに美味しくなるお菓子の選び方

ミルクティーは合わせる食べ物によっても美味しさが変わります。

ミルクティーをより美味しく感じるティーフードの組み合わせはなんといっても焼き菓子とのペアリング。

クッキーやパウンドケーキにマドレーヌ、スコーン、ショートブレッドなどはミルクティーにぴったりです。

クッキーも最高の組み合わせのひとつ。こちらはブルトンヌのクッキーです。
クッキーも最高の組み合わせのひとつ。こちらはブルトンヌのクッキーです。
マドレーヌやフィナンシェもミルクティーに合います。
マドレーヌやフィナンシェもミルクティーに合います。
こちらは鎌倉のダイアモンドケークスのスコーン。
こちらは鎌倉のダイアモンドケークスのスコーン。
ミルクティーとショートブレッドはベストマッチですね。
ミルクティーとショートブレッドはベストマッチですね。

 

その他チョコレートやシュークリームなどの油分が多いお菓子にもミルクティーに合います。

チョコレートケーキにはウバのミルクティーがよく合います。
チョコレートケーキにはウバのミルクティーがよく合います。
こちらはサダハルアオキのシューアラクレーム。やっぱりミルクティーがよく合います。
こちらはサダハルアオキのシューアラクレーム。やっぱりミルクティーがよく合います。

逆にミルクティーに合わないお菓子は

果物、ゼリー、和菓子など

さっぱりしたものはミルクティーには合いません。

さっぱりとしたものにはダージリンやヌワラエリヤなどのストレートティーが合います。

紅茶と食べ物の組み合わせは「ペアリング」や「マリアージュ」と呼ばれています。

ペアリングを意識して紅茶と食べ物を選ぶと美味しさも楽しみ方も何倍にもなると思います。
ぜひ、意識してご自分の好みの組み合わせを見つけてみてくださいね。

私も日々いろいろなお菓子と紅茶を組み合わせて、マリアージュを楽しんでいます。

ミルクティーの美味しい作り方いかがでしたか?

ぜひ、コツをつかんで美味しいミルクティーを楽しんでみてくださいね。

TeaMagazineではロイヤルミルクティーについても詳しく紹介しています。

よかったら、こちらの記事もご覧になってください。