<紅茶のマナー>エレガントな紅茶の飲み方

how to drink tea image

 

エレガントで上品なイメージがある紅茶。

紅茶は高貴な女性たちによって広まった飲み物だから、そんなイメージがあるのかもしれません。

優雅なティータイムのために正しいティーカップの持ち方やティースプーンの扱い方など
美しい紅茶の飲み方をお伝えします。

◆紅茶を飲むときのマナー①ティーカップを持つ手は右手?左手?

マナーとしては左右どちらの手でティーカップを持っても問題ありません。

でも、TeaMagazineでは右手でティーカップを持つことをおすすめします。

理由としてはサーブする人は右手でカップを持つことを基準としてサーブしてくれるからです。

ホテルやティーサロンではだいたい取っ手(ハンドル)は右側にして置かれます。
ホテルやティーサロンではだいたい取っ手(ハンドル)は右側にして置かれます。

日本ではホテルでもティーサロンでも、だいたい右側に取っ手(ハンドル)が来るようにサーブされます。

英国式のティーサロンでは取っ手(ハンドル)を左側にしてカップを置く場合もありますが、

これはミルクやお砂糖を入れてかき混ぜる時に邪魔にならないようにとの配慮で「左手でカップを持ってください」という意味ではありません。

右手に持ったスプーンでカップをかき混ぜた後は右手で取っ手をとって、くるっと回してから持ち上げて紅茶をいただきましょう。

◆紅茶を飲むときのマナー②ティースプーンの扱い方

紅茶をかき混ぜたあとのスプーンはカップの向こう側のソーサーの上に置いておきます。

カップの向こう側に置かれた使い終わったスプーン

 

ソーサーの上のスプーンが邪魔だなと思ってもテーブルの上にスプーンを置いてはいけません。

◆紅茶を飲むときのマナー③ティーカップのハンドルの持ち方

ティーカップのハンドル(取っ手)は指を入れて持つのではなく、つまんで持ちましょう。

マグカップなどの大きなものは重たいので、カップを落とさないように、ハンドルに指を入れて持つようにハンドルが大きく作られています。

ですからマグカップは指を入れて持つのが正解なのですが、小ぶりなティーカップのハンドルは指を入れるためのものではありません。

ティーカップのハンドルはつまんで持つように作られているのです。

アンティークカップなどは取っ手の穴が指が入らないくらい小さいものがあります。
それは、取っ手は指を入れて持つのではなくつまんで持つものということを物語っています。

取っ手をつまむときは指をそろえるようにしてつまみましょう。

ハンドル部分が小さいアンティークのカップ
このような指の入らない取っ手(ハンドル)は本来つまむものということがよくわかります。

◆紅茶を飲むときのマナー④ハイテーブルとローテーブルでのティーカップの持ち方

紅茶をローテーブルでいただくときはソーサーも一緒に持ちましょう。
紅茶をローテーブルでいただくときはソーサーも一緒に持ちましょう。

紅茶をいただくときはテーブルの高さによってカップ&ソーサーの持ち方を変えます。

ダイニングテーブルのようなハイタイプのテーブルの時はカップだけをもって紅茶を飲みます。

ローテーブルの時は左手でソーサーをもって胸元あたりまで運んでからカップを口に運びます。

どちらの時も口をカップに近づけるのではなく、カップを口に近づけて飲むようにするとエレガントです。

もちろん姿勢は背筋をのばしていてくださいね。

◆紅茶を飲むときのマナー⑤ティーカップは両手で持たない

そしてティーカップを持つときに特に気をつけたいのが両手で持たないということ。

ティーカップを両手で持っていけない理由は2つあります。

理由①お茶がぬるいですよ、というメッセージになってしまうから

両手で持つということは、ハンドルが無いほうは手で直接ティーカップをさわることになります。

カップを直接手で触れることが出来るのは、カップが熱くないからということになり、私はぬるいお茶を飲んでいます。というアピールになってしまうのです。

紅茶はアツアツの状態で出されるのが理想です。

両手で持つということは、「ここのホストは私にぬるいお茶を出しました。」と

ホストに対して失礼な態度をとっていることにもなりかねないのです。

ティーカップは両手で持ってはいけません。
ティーカップは両手で持ってはいけません。
ティーカップは必ず片手で持ちましょう。
ティーカップは必ず片手で持ちましょう。

 

理由②ティーフードを触った手でカップを触らないため

ティータイムのティーフードはサンドウィッチやマカロンなど手でつまんで食べるものも多くありますよね。

ティーフードを手でつまむのはマナー違反ではありませんが、ティーフードをつまんだ手でカップを触るのはあまりよくないことなのです。

カップが食べ物の油で汚れてしまいますし、油が着いた手でカップを持ったら、滑ってカップを落としてしまう可能性もあります。

ですから、カップを持つ手とティーフードをつまむ手は分けなくてはなりません。

右手でカップを持ったらティーフードは左手でつまむようにしましょう。

ティーカップを右手で持ったら、ティーフードは左手でつまんでいただきましょう。
ティーカップを右手で持ったら、ティーフードは左手でつまんでいただきましょう。

いかがでしたか?

アフタヌーンティーに行くときや、お友達のおうちにお呼ばれされたときに活用していただければ嬉しいです。

ぜひ、美しい紅茶の飲み方で、エレガントな気分を味わってくださいね。

 

※2018年2月追記

読者様からスプーンについて質問があったので、ティースプーンの扱い方を追加しました。