苺のショートケーキに合う紅茶のマリアージュ(組み合わせ)を探すティーパーティーを開きました。
今回のティーパーティーは研究要素の高いティーパーティー。
私の紅茶仲間はショートケーキ好きが多くいて、「ショートケーキに一番合う紅茶ってなにかしら?」という疑問が芽生えたことから、
「ショートケーキに合う紅茶のマリアージュ(組み合わせ)を探すティーパーティー」を開きました。
ショートケーキといってもお店によって味が違うのでショートケーキも数種類用意して、最適のマリアージュを探してみましたよ♬
まずは、候補の紅茶選び。
私の小さなサロンには常時紅茶が20種類以上あるのですが、それを全部比べるのは大変なので、まずはショートケーキに合いそうな紅茶をセレクトして、ある程度絞ってからにしようと思いました。
テイスティング用にと購入したnoritakeのデミタスカップを人数で割ると一人4個使えるので、今日は4つの紅茶に絞ることにしてみました。
最初に、選んだ紅茶はニルギリ、アッサム、ウバ、キャンディです。
ニルギリはフルーツにもよく合う紅茶。ショートケーキの苺とも相性がよさそうなので、これは本番で試すことにしました。
アッサムは甘い香りのする紅茶。甘いケーキとの相性がよいので、これも試すことにしました。
ウバは渋みの強いお茶。チョコレートにはぴったりだけど、ショートケーキにはちょっと渋すぎるかな?ということでウバは外すことにしました。
キャンディは無難な紅茶なので、残そうと思ったのですが、ちょっと前にとても美味しいディンブラを買ったので、そのディンブラを本番で試したかったので、キャンディーも外すことにしました。
今回は4つの紅茶でマリアージュをするので、あと一つ紅茶を選ばなくてはなりません。
そこで、思い出したのが苺との相性がよかったキームンです。
以前ティーセミナーをしたときに生徒さんに教えてもらったのです。
本番用の紅茶
本番用に選んだのは
・キームン
・アッサム
・ディンブラ
・ニルギリ
本番用はテイスティングカップでなくティーポットで淹れました。
テイスティングカップよりもティーポットで淹れたほうが美味しい紅茶ができるからです。
本番用紅茶の詳しいご紹介
キームン
今日のキームンはマリアージュフレールの「ロイヤルキームン」です。
マリアージュフレールで通常売っているキームンよりもマイルドなキームン。
こちらはいつもマリアージュフレールで売っているわけではないそうです。私のお友達はこのキームンが大好きだそうで、おすすめされたので、購入してみました。
実はキームンがちょっぴり苦手な私。燻製っぽい香りが苦手なのですが、このキームンは燻製っぽい香りが少なく、お花のような甘い香りがするのです。
アッサム
こちらのアッサムは私が通っている紅茶教室のもの。
ハルムッティ茶園のセカンドフラッシュのアッサムです。
アッサムのシングルエステート紅茶はファーストフラッシュとセカンドフラッシュがありますが、コクがあって甘みも強いのはセカンドフラッシュのものです。
この紅茶は通販でも購入できます。
アッサム ハルムッティ茶園セカンドフラッシュが買えるページはこちら>>
ディンブラ
この紅茶も紅茶教室で売っているものです。
ストーニークリフ茶園のディンブラ。
紅茶教室の先生が紅茶の優等生とほめている紅茶です。
この紅茶も通販で購入できます。
ニルギリ
今日のニルギリは紅茶専門店シルバーポットのもの。
コダナド茶園のクオリティーシーズンのニルギリです。
すっきり感のなかにも香ばしさと甘さがあるニルギリです。
そして、BOPなので濃い目の紅茶が淹れられます。
こちらの紅茶も通販で購入できます。
紅茶専門店シルバーポット楽天店ニルギリ コダナド茶園のページはこちら>>
ショートケーキ
ショートケーキは4種類用意しました。
・アンリ・シャルパンティエ
・アンテノール
・コロンバン
・キハチ
の4種類です。
ショートケーキの詳しい紹介
HENRI CHARPENTIER
アンリ・シャルパンティエ
アンリ・シャルパンティエは1969年に芦屋で創業したお店。百貨店でよく見かけるのでとっても有名なケーキ屋さんですよね。
もともとは芦屋の喫茶店で、そのお店でクレープ・シュゼットが評判だったのでケーキ屋さんとして大きくなったそうです。
そんなアンリ・シャルパンティエのショートケーキは
ケーキのトップに苺が3つ。
スポンジは2層。
スポンジの間の苺は少なめ
生クリームは甘さ控えめでした。
ANTENOR アンテノール
アンテノールは1978年に神戸の異人館がある街で誕生したケーキ屋さん。こちらも百貨店でよく見かけるお店なので有名ですよね。
アンテノールのショートケーキは三角ではなく四角です。そしてショートケーキがお店で一番人気なんだそうです。そんなアンテノールのショートケーキは
ケーキのトップに苺が1.5個(半分の苺が3個)
スポンジは3層。
スポンジの間の苺は多くも少なくもない感じ
生クリームは牛乳の香りがして甘さもしっかりあるものでした。
colombin コロンバン
コロンバンは1924年にオープンした原宿にあるケーキ屋さん。
ショートケーキの元祖として有名ですよね。
創業者の方がフランスへ行き、フランス菓子の勉強をして、日本人むけに考案したケーキがショートケーキの始まりだそうです。
そんなコロンバンのショートケーキは
ケーキのトップに苺が3つ
スポンジは3層。
スポンジの間の苺はたっぷり
生クリームは洋酒がきいているものでした。
KIHACHI キハチ
キハチは1987年にオープンした南青山のレストランが発祥。レストランのデザートが好評だったことから1990年にパティスリー(ケーキ屋)専門のお店が出来ました。キハチは全国的には有名ではないかもしれませんが都内の百貨店や駅ビルでよく見かけるケーキ屋さんです。
そんなキハチのショートケーキは
ケーキのトップに苺が1つ
スポンジは3層で密度が濃く、
ベリーのシロップで香りづけしてある
スポンジの間の苺はたっぷり
生クリームはさっぱりでした。
ショートケーキと相性の良かった紅茶
4つのショートケーキと4つの紅茶を飲み比べて見た結果、
ショートケーキに合う紅茶はニルギリとキームンでした。
これはどちらも甲乙つけがたいマリアージュでした。
私はショートケーキを食べるときはよくニルギリを合わせていたので、よかったと安心しました。自然と相性の良い紅茶を選んでいたのですね。
ニルギリはあまり主張しない紅茶なのでショートケーキの繊細な美味しさを損なわないのがいいのかなと思いました。
そして、キームンもとっても好評でした。
キームンの渋みの少ないところはさっぱりとしたショートケーキにぴったりで、苺の香りとキームンの香りが合わさると、キームンだけで飲むよりキームンがとっても美味しく感じるのです。やっぱり苺とキームンの相性はいいんだなと再確認できました。
ディンブラとアッサムはとても美味しい紅茶だったし、ショートケーキと合わないわけではないのですが、ニルギリとキームンと比べると相性はそこまでよくないのかなと感じました。
ディンブラやアッサムはもっと香ばしかったり、味の強いケーキのほうが合うのだと思いました。
いかがでしたか?
マリアージュの好みは人によって違うと思うので、これが絶対というわけではありませんが、ケーキや紅茶を選ぶ時のご参考にしていただけたら嬉しいです。
そして、今回の反省点は8月にショートケーキの食べ比べを実施してしまったこと。
実はこの日はショートケーキを買うのにも大変だったのです。
8月は苺の季節ではないので、ショートケーキを売っていないケーキ屋さんも多かったので、何件もケーキ屋さんを回って買ってきてくれたお友達もいました。
ショートケーキの食べ比べは3月に実施したほうがよかったのねと反省。苺も旬ではないのできっと美味しさも違うのかなとも思いました。
でも、この失敗は次に生かして、次回からは季節に合ったケーキの食べ比べをしようと思いました。ショートケーキは来年の3月にもう一度リベンジしようと思っています。