ミルクティーが美味しくなる牛乳の選び方

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10月になり、やっと秋らしくなってきました。

毎年この時期になると、紅茶友達との間では「ミルクティーが美味しい季節がきたね」なんて会話がよく出ます。
そこで今日はミルクティーをおいしく飲むために、牛乳についてお話ししようと思います。

一口に牛乳と言っても、脂肪分の濃さや殺菌方法の違いによりさまざまな種類があり、味や香りにも違いがあります。

それぞれの牛乳の特徴を理解し、自分の好みにあった牛乳で、おいしいミルクティーを楽しんでくださいね。

牛乳の違いを決める、5つの基準

牛乳の違いは、大きく次の5つの違いで決まります。

  • 牛の種類による違い(ホルスタイン種やジャージー種など)
  • 脂肪分の割合の違い(ローファットや特濃など)
  • 殺菌方法の違い(高温殺菌や低温殺菌など)
  • 成分を調整するか調整しないかの違い(成分調整牛乳、成分無調整牛乳)
  • 均質化処理(ホモジナイゼーション)をするかしないかの違い(ホモジナイズドミルク、ノンホモジナイズドミルク)

ミルクティーを楽しむ時に注意したいのは3番目、「殺菌法の違い」です。
その理由は、香り。

殺菌法によって、牛乳自体の香りに変化が出るため、紅茶の風味を損なってしまう牛乳と、損なわない牛乳があるからです。

低温殺菌牛乳と高温殺菌牛乳

  • ▽低温殺菌牛乳の特徴
  • さらさらしている
  • 臭みがない
  • 甘みがある
  • ▽低温殺菌牛乳で作るミルクティーの特徴
  • さらっとしたミルクティー
  • 濃厚さがなくシャバシャバした薄い感じ
  • 紅茶の香りがきちんとする
  • ▽高温殺菌牛乳の特徴
  • どろっとしている
  • コクがある
  • 卵が焦げたようなにおい(クッキングフレーバー)がする
  • 甘みが強い
  • ▽高温殺菌牛乳で作るミルクティーの特徴
  • 濃厚でコクのあるミルクティー

お好みにもよりますが、ミルクティーを飲む場合には紅茶の風味を損なわない低温殺菌牛乳がおすすめです。

ぜひ、低温殺菌牛乳でミルクティーを楽しんでいただきたいのですが、日本で売られている牛乳の約90%は高温殺菌牛乳。低温殺菌牛乳はなかなか手に入りずらいのが現状です。

通常の牛乳より価格も高く、日持ちも短いので、買うのをためらってしまいますが、一度この低温殺菌牛乳で入れたミルクティーを味わってしまうと、そのおいしさの虜になります。

それに、低温殺菌牛乳にはお腹がゴロゴロしにくいという利点もあるんですよ。牛乳を飲むとお腹がゆるくなってしまうという方にも、低温殺菌牛乳はおすすめなんです。

ぜひ、低温殺菌牛乳でおいしいミルクティーを楽しんでみてくださいね。

低温殺菌牛乳を購入するときの注意

牛乳の殺菌方法の主流は、次の4つです。

  • UHT方式 (超高温瞬間殺菌) … 120℃~135℃で1~3秒間
  • HTLT方式 (高温保持殺菌) … 75℃以上で15分間
  • HTST方式 (高温短時間殺菌) … 72℃以上で15分間
  • LTLT方式 (低温保持殺菌) … 65℃~68℃で30分間

「低温殺菌牛乳」の表記で販売されているのは、1番上のUHT方式(120~135℃の超高温殺菌)を除く3つ。

でも、72度以上で殺菌するHTLT方式やHTST方式は、低温殺菌というよりは中温殺菌ですよね。味わいもLTLT方式とはやや異なり、ちょっと牛乳臭さ(クッキングフレーバー)を感じてしまいます。

牛乳パックの側面には殺菌温度もきちんと書かれています。
牛乳パックの側面には殺菌温度もきちんと書かれています。

こだわりを持ってミルクティーに合う低温殺菌牛乳を選ぶなら、ぜひLTLT方式の牛乳を選んでみてください。

牛乳のパッケージには殺菌温度が必ず書いてあるので、そこをチェックして60℃台の牛乳を選んでくださいね!

パスチャライズド牛乳とは

低温殺菌牛乳は別名パスチャライズド牛乳とも呼ばれます。

名称の由来は、フランスの化学者ルイ・パスツール(1822-1895)の名前から。ルイ・パスツールが開発した、100℃以下で牛乳、ワイン、ビールの腐敗を防ぐ方法をパスチャライゼーションと呼んだことから、この方法で殺菌した牛乳をパスチャライズド牛乳と呼ぶようになりました。

100℃以下での殺菌なので、LTLT方式(68℃以下)だけでなく、HTST方式(72℃以上)やHTLT方式(75℃以上)で殺菌した牛乳もパスチャライズ牛乳と表現されます。

高温殺菌牛乳が主流の日本と違い、欧米ではこのパスチャライズド牛乳(低温殺菌牛乳)が広く流通していますが、殺菌方法はLTLT方式ではなく、HTST方式(72℃以上で15分間)が主流です。

手に入りやすいLTLT方式の低温殺菌牛乳

日本では入手しにくい低温殺菌牛乳ですが、大きなスーパーマーケットや百貨店など、複数種類の牛乳を置いているお店では比較的見つけやすくなっています。

ここでは、身近でも買いやすいLTLT方式の低温殺菌牛乳を3つご紹介します。見かけた時には、ぜひミルクティーでお試しを!

タカナシ低温殺菌牛乳
殺菌温度 … 66℃で30分間

スーパーに置いてあることも多く、おそらく一番入手しやすい低温殺菌牛乳です。

日本で初めて連続パスタライゼーションシステムを採用し、完全に密封・断熱されたパイプで生乳を殺菌。衛生的かつ安定した品質を実現しています。

自然豊かな岩手県葛巻町で丹精込めて作り上げた生乳を、現地岩手でそのまま加工。
さらっとしておいしいミルクティーが味わえます。

お近くで見つからない場合は、通販でも購入できます。
タカナシ低温殺菌牛乳が通販で買えるページはこちら≫

今回買った牛乳には「ミルクと紅茶のお話」と書いてありました。
今回買った牛乳には「ミルクと紅茶のお話」と書いてありました。
タカナシ低温殺菌牛乳 1リットル
タカナシ低温殺菌牛乳 1リットル
側面には紅茶界で有名な磯淵先生のコラムがあり、紅茶好きにはたまらないパッケージです!
側面には紅茶界で有名な磯淵先生のコラムがあり、紅茶好きにはたまらないパッケージです!

木次乳業パスチャライズ牛乳
殺菌温度 … 65℃で30分間

日本で一番最初に低温殺菌牛乳を作った、木次(きすき)乳業の低温殺菌牛乳。

昭和50年にパスチャライズド牛乳の開発に取り組み、3年もの歳月をかけて、安心でおいしいパスチャライズド牛乳を完成させたそうです。

 酪農の先進地、北欧の牛乳を目指し、新鮮な生乳の栄養と風味を損なわないように工夫された低温殺菌牛乳はサラリと飲みやすく、もちろんミルクティーにもぴったり!

こちらも、通販で購入可能です。
木次乳業パスチャライズ牛乳が通販で買えるページはこちら≫

木次牛乳は島根県の牛乳なので、島根県のものをあつかうふるさとショップや、島根県フェアなどの催事では登場するかもしれないので、チェックしてみてください。
木次牛乳は島根県の牛乳なので、島根県のものをあつかうふるさとショップや、島根県フェアなどの催事では登場するかもしれないので、チェックしてみてください。

東毛酪農低温殺菌牛乳
殺菌温度 … 63℃で30分間

デパートや高級スーパーで売られています。昔懐かしい、ガラス製の牛乳瓶が目印。
組合生産者33戸の生乳だけで限定して作られる、こだわりの低温殺菌牛乳です。

ご紹介する中では1番低温の63℃殺菌で、フレッシュ感のある爽やかなおいしさ。

残念ながら通販での販売はされていないようなので、デパートなどで見かけたら、ぜひ入手してミルクティーを楽しんでみてくださいね。

東毛酪農 低温殺菌牛乳
東毛酪農 低温殺菌牛乳

いかがでしたか?

少し難しいお話もしてしまいましたが、

低温殺菌牛乳のほうがミルクティーが美味しく飲めますよ。というお話でした。

機会があれば、高温殺菌牛乳と低温殺菌牛乳の両方でミルクティーを作って飲み比べしてみてください、きっと違いを感じられると思います!