紅茶の産地について
紅茶はイギリスで発展した飲み物ですが、イギリスで紅茶が栽培されているわけではありません。
栽培されていない国で発展するなんて、紅茶は面白い飲み物ですよね。
紅茶はそれだけ魅力的な飲み物であったという証拠です。
では、イギリスでなければ、どこで紅茶が栽培されているのか?というのが今日のお話です。
お茶の産地
お茶はもともと中国が原産、その後世界に広まりました。
日本には奈良時代に入ってきたようです。
お茶を栽培している国はその他に
インドやスリランカ、インドネシア、ケニアなどがあります。
インドはダージリンやアッサム茶が有名ですね。
スリランカはセイロン茶として有名。
インドネシアはジャワティーが有名
アフリカでは20世紀になってから茶の栽培が始まったそうで
一番有名なのはケニアの紅茶ですが
タンザニア、ウガンダ、マウライ、モザンピークでも作られています。
また、南米の一部でも作られています。
お茶の栽培に適した地域、ティーベルト
茶は暖かい気候できれいな水があるところでないと上手に栽培できません。
北緯45度より南、南緯35度より北で作られていることがほとんどです。
そのエリアはティーベルトと呼ばれています。
日本は北緯20度~45度にあるので、ちゃんとティーベルトに入っていますね。
でも、紅茶って聞くとイギリスのイメージが強くありませんか?
しかしイギリスではお茶は作れないのです。
イギリスは北緯50度から60度あたりにあるのでティーベルトからは外れているのです。
イギリスの素晴らしい紅茶ブレンド技術
茶葉が栽培されていないイギリスには、紅茶メーカーはたくさんありますよね。
お茶を栽培していないのにどうして?と思ってしまいます。
それは、お茶をブレンドしているのです。
紅茶缶の裏をみると、原産国にはインドやスリランカの国名が書かれていて、ブレンド国としてイギリスと書かれていることが多いですね。
このブレンドという技術は素晴らしく、この技術があるから、私たちはいつでも一定のレベルの美味しい紅茶をいただけるのです。
紅茶は農産物なのでその年によって、味や香りが変わってしまいます。
ですが、メーカーが出しているブレンドティーの味が毎年変わってしまうのは
よくないことですよね。
そこで、ティーブレンダーが毎年同じ味になるようにブレンドして
そのブレンドティーの味を守っているのです。
1人前のティーブレンダーさんになるには10年もかかるそうですし
お酒やたばこは一切ダメ、香辛料や辛い物などの刺激のあるものも口にしてはいけないそうです。
すごいストイックな世界ですね。
私たちはティーブレンダーさんのおかげで、安定したおいしい紅茶が飲めているんですね。
そして、ブレンドの多くはイギリスでされているってことは
イギリスに多くのティーブレンダーさんがいるということなんですよね。
やっぱり、紅茶はイギリスなしには語れないですね!