<お菓子と紅茶のマリアージュ>壽堂の黄金芋に合う紅茶は?
マリアージュとはお茶とお菓子が引き立つ、最適な組み合わせのことです。
スイーツを最高に美味しくいただくには、それに合った紅茶を選ぶことがとっても大切。合わせた紅茶によって、おいしさが増したり、減ったりしてしまうからです。
今日のお菓子は人形町にある和菓子屋さん「壽堂」の「黄金芋」です。
さて、どんなマリアージュになったでしょうか?
◆今日のお菓子屋さん人形町「壽堂」
「壽堂」は明治17年(1884年)創業の老舗和菓子屋さん。
アニメや映画にもなった将棋マンガ「3月のライオン」に出てくる和菓子屋「三日月堂」のモデルになったと言われているお店です。
看板商品は本日ご紹介する「黄金芋」。
100年以上も前から作り続けているそうです。
◆今日のお菓子 「黄金芋」
「黄金芋」は焼き芋のような見た目のお菓子。
わると、黄色の中身が出て、さらに焼き芋の雰囲気が醸し出されます。
でも、材料にサツマイモは使われてません。
小麦粉と卵で作った皮の中は、白インゲンとたまごの黄身で作った餡。
そして、たっぷりのシナモンがふりかけられています。
◆選んだ紅茶は「アッサム」
シナモンが香る、甘い餡子(あんこ)のお菓子には、
やっぱり甘い香りの紅茶がいいなと思い、
シナモンとミルクティーは相性がいいので、ミルクティーにすると美味しい紅茶ということで
今回はアッサムを選びました。
◆アッサムという紅茶
◆マリアージュの結果
黄金芋は私にとって非常に懐かしいお菓子。
私が小さいころ、人形町に住んでいた親戚のおばさんが
よく黄金芋を買ってきてくれてたんです。
でも子供のころはニッキ(シナモン)の香りが苦手で
皮を残して、中の黄色いあんこだけを食べていました。
その頃は黄金芋が人形町の和菓子屋さんのお菓子ということも知らずに食べていました。
親戚のおばさんは随分前に亡くなり、ニッキの香りのするお菓子のこともすっかり忘れていました。
そしてかなり大人になって、人形町で見つけた昔ながらの和菓子屋さんに
なんとなく気をひかれ、お店に入ってみたら、
すごく懐かしい香りがしたんです。
壽堂はお店に入ると黄金芋のニッキ(シナモン)の香りでいっぱいです。
「このお菓子絶対知っている!」と思い、買って帰って母に見せたら
やっぱり、小さいころよく食べていた、あのニッキの香りのするお菓子だったんです。
さらに、壽堂を調べてみたら、大好きな漫画「3月のライオン」に出てくるおじいちゃんの和菓子屋さんのモデルになったという説まであって、ダブルでびっくりでした。
前置きが長くなってしまいましたが、黄金芋について
子供のころ苦手だったシナモンは今では好きな香りです。
そして黄金芋はシナモンパウダーがたっぷりのわりには
そんなにシナモンがくどくないのです。
白いんげんの餡子にもピッタリ。
子供のころは緑茶しか合わせたことはありませんでしたが
これは紅茶に合う和菓子のはず!と信じてアッサムと合わせました。
それも、ストレートではなく、ミルクティーに合うに違いないと思ったところ
本当にアッサムのミルクティーと黄金芋の相性はぴったりでした。
和菓子でこんなにミルクティーに合うお菓子はなかなかないと思います。
壽堂の黄金芋は三越の菓遊庵でも売っているそうです。
向田邦子さんもお気に入りだったという黄金芋。
機会があったらミルクティーと合わせて食べてみてくださいね!
◆今日のお店の詳細
壽堂(ことぶきどう)
住所:東京都中央区日本橋人形町2-1-4
最寄駅:日比谷線「人形町」、半蔵門線「水天宮」
TEL: 0120-480-400
営業時間:8:30~20:30
定休日:不定休
黄金芋 200円(税込)