アフタヌーンティーとハイティーの違い

ハイティーの写真

 

アフタヌーンティーとハイティーの違いをご存知ですか?

アフタヌーンティーとハイティーは似ているけれど、その始まりを知ると全く違うということが分かります。

アフタヌーンティーとハイティーの明確な違いとその始まりや歴史について詳しくご紹介いたします。

◆アフタヌーンティーとハイティーの違い

アフタヌーンティーとハイティーの違いは簡単に言ってしまえば、

アフタヌーンティーはサンドウィッチやスコーン、ケーキなどの軽食と一緒に紅茶を楽しむもの。

ハイティーは別名ミートティーというくらいだから、お肉系のおかずもついてくるお食事のようなもの。

となりますが、もうちょっと詳しくアフタヌーンティーとハイティーの違いをお伝えします。

アフタヌーンティーとハイティーの明確な違いを表にしてみたので、まずはこの表をご覧ください。

  アフタヌーンティー ハイティー
時間 午後4時頃から 午後6時頃から
目的 間食として 夕食として
テーブル ローテーブル ハイテーブル
起源 貴族の習慣 労働者の習慣

 

アフタヌーンティーはおやつ、ハイティーは食事と、そもそも目的が違っていたんですね。

そして、始まりのところに注目してください。アフタヌーンティーは貴族から、ハイティーは労働者からとなっています。

この始まりの歴史を知るとアフタヌーンティーとハイティーの違いがよくわかるので、それぞれの始まりをご紹介いたしますね。

◆アフタヌーンティーの始まり

アフタヌーンティーはヴィクトリア朝時代の中ごろにイギリスの貴族の間で起こった習慣です。

当時、貴族のお食事は1日に2回。午前10時頃の遅めの朝食と夕方にとるディナーでした。

ところが、電気の発明により、照明が発達すると、夜遅くまでオペラや観劇、音楽界などを楽しめるようになりました。

すると、ディナーの時間はどんどん遅くなり、午後10時や11時になってしまいました。

そうなると、朝食からディナーまでの時間が空きすぎてしまいます。

空腹に耐えられなくなった貴婦人が午後4時頃、紅茶と軽食をいただくことを思いつき、最初は一人で、そのうち仲の良い貴婦人もご一緒に紅茶と軽食をいただくようになると、

そのお茶会はあっという間に貴族の女性の間で流行しました。

この習慣を始めたのは第7代ベッドフォード公爵夫人のアンナ・マリアです。

アンナ・マリアはヴィクトリア女王の側近を務めていたことがあり、女王からの信頼の厚い貴婦人だったので、ヴィクトリア女王もアンナ・マリアのお茶会に参加されました。

ヴィクトリア女王はこのお茶会を大変気に入り、その後このお茶会は正式な貴族の社交として発展していきます。

第7代ベッドフォード公爵夫人アンナ・マリアが始めた午後4時頃のお茶会は「アフタヌーンティー」と呼ばれるようになり、正式な社交になったことから定義も出来ました。

 

アフタヌーンティーの定義・お茶は正しく入れること

・食べ物は多種類用意し、豪華であること

・テーブルセッティングは身分相応に優雅であること

ホテルでいただくアフタヌーンティーはこの定義を守っているから、豪華で優雅なのですね。

◆ハイティーの始まり

ハイティーはスコットランドの労働者階級の方たちが始めた習慣と言われています。

もともと紅茶は高級な飲み物。ヴィクトリア朝時代以前は王侯貴族やブルジョア階級の方たちしか飲めないものだったのです。

ところが、ヴィクトリア朝時代中期になると、産業革命や茶税の軽減、茶葉の量産の成功などいろいろな事情により、紅茶が安く手に入るようになり、労働者階級に人たちにも手の届く飲み物となってきました。

そして、夕食の時に紅茶を一緒にいただくようになります。

当時の労働は肉体労働がメインだったので、体力をつけるためにボリュームのある夕食をとっていました。かならずお肉も食べていたそうです。

そんな、紅茶と一緒にいただくボリュームたっぷりの食事のことを「ハイティー」と呼ぶようになりました。

「ハイティー」と呼ばれるようになったのは、

カロリーが高い食事だったから、

貴族のアフタヌーンティーがローテーブルでいただくのに対し、ローテーブルより高いダイニングテーブルでいただいたから、

はたまた、庶民のダイニングで使われている椅子が「ハイバッグチェアー」だったからなどの諸説ありますが、

どれが本当なのかは分からないようです。

ハイティーはアフタヌーンティーのような社交ではなく、日常の生活の一部なので、定義もはっきり決まっていませんし、マナーも厳しくありません。

紅茶を飲むカップも王侯貴族が使う磁器ではなく、もっと安価な陶器のものが使われていました。

◆現在のハイティー

現在のイギリスでは、ハイティーといえば観劇などの前にとる軽い夕食を兼ねたティータイムのことをさす場合が多いようです。

現在の日本では高級ホテルでハイティーを提供していたりもするので昔のイギリスのハイティーとも現在のハイティーともイメージが違いますね。これはシンガポールのハイティーの影響もあると思います。

シンガポールのハイティーとはアフタヌーンティーのように紅茶と軽食とスイーツが提供され、さらに飲茶やアジア料理等も出てるビュッフェスタイルのお食事のこと。

歴史や背景はともかく、軽食だけでなく、ボリュームのあるお食事というところだけが、もともとのイギリスのハイティーとの共通であったことから、ハイティーと呼ばれているようですね。

いかがでしたか?歴史を知るとアフタヌーンティーとハイティーの違いがよくわかりますよね。

現在の日本では色々なところで、アフタヌーンティーが楽しめ、ハイティーをしているところも増えてきました。

休日にはのんびりアフタヌーンティーをして、平日、仕事が終わった後にハイティーをするなんて素敵ですよね。

ただ、ハイティーが増えてきたとはいえ、平日の19:00以降にハイティーを出来るところは、まだまだ少ないです。

今年の夏は期間限定で夜でもハイティーが楽しめるホテルがいくつかありました。そのうち期間限定でなくいつでもハイティーが楽しめところが増えるといいなと思っています。