ヌワラエリヤとはどんな紅茶?特徴や美味しい入れ方、おすすめの飲み方は?
今日紹介する紅茶はスリランカの紅茶「ヌワラエリヤ」。
その淡い色合いから、「セイロンティーのシャンパン」と呼ばれる紅茶です。
ヌワラエリヤのシングルエステートは紅茶専門店でもあまり見かけないくらいマイナーな紅茶ですが、緑茶に似ている風味があり、私たち日本人の口にも合う紅茶です。
目次
ヌワラエリヤの基本情報
- 産地:スリランカ
- 標高:1800m(ハイグロウンティー)
- 収穫時期:通年
- クォリティーシーズン:1月~2月
◆ヌワラエリヤ紅茶の味の特徴
ヌワラエリヤはしっかりしたコクと緑茶を思わせる爽快な渋味がある紅茶です。
若葉のような香りがする紅茶でクォリティーシーズンに採れた上質のものには花のような甘い香りも感じられます。
◆ヌワラエリヤ紅茶の水色(すいしょく)
ヌワラエリヤの水色(すいしょく)は淡いオレンジ色です。
この淡い色合いから「セイロンティーのシャンパン」と呼ばれるようになりました。
◆ヌワラエリヤ紅茶の茶葉の特徴
ヌワラエリヤの茶葉は茶葉をそのまま加工したOPと細かくカットしたBOPがあります。
ヌワラエリヤは高地のため、昼と夜の温度差が激しく、そのような場所では紅茶のタンニンが増える傾向にあります。
特にクォリティーシーズンでは渋みが強く出るため、渋みを抑えるために茶葉をカットしないOPサイズの茶葉が多く生産されています。
クォリティーシーズン以外はBOPの茶葉が多く作られる傾向にあります。
こちらはBOPのヌワラエリヤ。
BOPだと水色も濃くなります。
紅茶の茶葉の大きさについて詳しくはこちら↓
味:しっかりしたコクと緑茶を思わせる爽快な渋味
香り:若葉のような香り、上質のものは花のような甘い香りがある
水色:淡いオレンジ色
茶葉:茶褐色
◆ヌワラエリヤ地方の紅茶事情
スリランカはインドの東南にある、小さな島国。国の面積は北海道よりも小さいけれど
世界でも著名な紅茶産出国です。
スリランカの旧国名はセイロン。
スリランカ茶というよりはセイロン茶として有名です。
スリランカには有名な紅茶の産地が複数あり、標高の一番高いところにあるのがヌワラエリヤです。
ヌワラエリヤ地方は昼と夜の寒暖のさがはげしく、日中は20から25度あっても、夜には10度以下になってしまいます。
このように温度差があると茶葉はゆっくりと成長し、コクと渋みが増え、うまみ成分もたっぷりと含まれる味わい深い茶葉になります。
さらに高産地の紅茶は香りも凝縮されるので、ヌワラエリヤはスリランカの紅茶の中でも香り高い紅茶と言えます。
◆有名なブレンド紅茶に使われるヌワラエリヤ
紅茶は一つの農園で同時期に作られた紅茶だけをパッケージする「シングルエステート」といくつかの紅茶を合わせて作る「ブレンド」があります。
ブレンドは紅茶の味をよりよくし品質を一定にするために行われます。
クォリティーシーズンに採れる紅茶は、そのままで美味しく飲めるので「シングルエステート」として流通され、クォリティーシーズン以外に採れる紅茶は「ブレンド」にされる傾向があります。
ヌワラエリヤの紅茶も例外ではなく、クォリティーシーズン以外に採れる紅茶は「ブレンド」によく利用されます。
そして、ヌワラエリヤをメインにしたブレンド紅茶でとても有名なものがあります。
それがリプトンのエクストラクオリティセイロンです。
通称「リプトンの青缶」と呼ばれる紅茶です。
ブレンド紅茶なのでリーズナブルな価格設定なのに、とても美味しい紅茶なのでファンがたくさんいます。
リプトンのエクストラクオリティセイロンについて詳しくはこちら↓
◆ヌワラエリヤ紅茶のおすすめの飲み方
クォリティーシーズンのヌワラエリヤはストレートで飲むのがおすすめです。
ストレートのほうがヌワラエリヤの香りを楽しめるからです。
クォリティーシーズン以外のヌワラエリヤ、BOPのヌワラエリヤはミルクティーもおすすめ。
ヌワラエリヤは淡い色合いとは裏腹にコクと渋みがしっかりとしているのでミルクティーでも楽しめます。
ミルクティーにしても茶葉の香りがしっかり感じられるので、他の紅茶ではなかなか味わえない爽やかな香りのミルクティーになります。
◆ヌワラエリヤ紅茶のおいしい入れ方
OPサイズのヌワラエリヤ紅茶の場合のおいしい入れ方
2杯分の紅茶を入れられる300ml程度の容量のティーポットを使う場合は
茶葉の量は6g(小さじ2杯)がおすすめ。
蒸らし時間は3分半がおすすめです。
BOPサイズのヌワラエリヤ紅茶の場合のおいしい入れ方
2杯分の紅茶を入れられる300ml程度の容量のティーポットを使う場合は
茶葉の量は6g(小さじ2杯)がおすすめ。
蒸らし時間は
ストレートなら3分
ミルクティーなら4分がおすすめです。
ティーポットでの紅茶の入れ方はこちらをご参考に↓
いかがでしたか?
あんまり見かけない紅茶かもしれないけれど、ヌワラエリヤは日本人の口にも合う紅茶だと思います。
その証拠にリプトンの青缶は長い間、親しまれていますものね。
青缶のベースにもなっているヌワラエリヤのシングルエステートを見かけたらぜひ飲んでみてくださいね。