ティーバッグの紅茶は形や素材によって美味しさに違いはあるの?
紅茶のティーバッグにはさまざまな種類があります。
紅茶の味はティーバッグの形状や素材によって結構変わってくるんです!
この記事では美味しい紅茶のために適したティーバッグの形や素材は何かをお伝えします!
◆ティーバッグ紅茶の形
ティーバッグの形状は茶葉の抽出のためにはとても重要なんです。
美味しい紅茶を抽出するためには、ジャンピングという動きが大切。
ジャンピングとはお湯の中で茶葉が上下すること。
茶葉がジャンピングするスペースがたっぷりあると、美味しい紅茶が淹れられるのです。
では、そのことを踏まえて、ティーバッグの形を見ていきましょう!
●長方形タイプのティーバッグ
長方形タイプはオーソドックスな形で昔からよくあるタイプのティーバッグの形です。
ジャンピングするスペースが少ないので、茶葉の抽出の効率はあんまりよくないです。
●ピラミッド型のティーバッグ
テトラ型とも言われる形。ピラミッドは四角錐ですが三角錐でもピラミッド型と呼ばれます。
茶葉が広がる余裕があり、ジャンピングしやすいので、紅茶の風味を効率よく引き出せる形です。
●巾着型のティーバッグ
巾着型はガーゼのティーバッグによくあるタイプ。
見た目は可愛らしいのだけど、こちらもあまりジャンピングには適さない形です。
●縦長タイプのティーバッグ
ロンネフェルトのティーバッグ紅茶はこのタイプ。
茶葉が上下に動きやすくなるようにと縦長の形に。
紐がなくタグが大きなこの形は、タグをカップに固定することがきます。
これはティーバッグが横にならないための工夫です。
<美味しい紅茶が淹れられるティーバッグの形まとめ>
ティーバッグ紅茶の形はいろりろありますが、茶葉がジャンピングしやすいのはピラミッド型が一番。次に縦長タイプ。長方形や巾着型はジャンピングにあまり適さない形です。
というわけで、一番のおすすめはピラミッド型のティーバッグです。
特に茶葉の量に対して、ティーバッグの袋が大きめのものがおすすめです。
◆ティーバッグ紅茶の袋の素材
ティーバッグの素材も紅茶の味に影響があります。
大切なのは紅茶の香りを邪魔しないこと。
紅茶は熱湯で淹れるので、熱によって素材の臭いが出てしまうものもあるのです。
そして、抽出性の高さも重要。スムーズにお湯が出入りできるものが美味しい紅茶を淹れることが出来ます。
●紙のティーバッグ
紙は安価なティーバッグによく使われている素材。
抽出性は低く、紙や漂白剤の臭いが気になることがあります。
●付箋布のティーバッグ
紙製のティーバッグよりも抽出性が優れています。
でも、こちらも紙や漂白剤の臭いが気になることがあります。
●ガーゼのティーバッグ
ガーゼのティーバッグはフランス製のティーバック紅茶によくあるタイプ。
マリアージュフレールのティーバッグはこのタイプです。臭い移りがが少なく紅茶の香りを楽しめるタイプです。抽出性はそこそこ高いです。
●ソイロンメッシュのティーバッグ
トウモロコシなどのデンプンから作ったメッシュ。
ピラミッド型に使われることが多いです。
抽出性が高く、臭いも気になりません。また土に還る素材なので環境にも優しいです。
●ナイロンメッシュのティーバッグ
ナイロンメッシュはソイロンメッシュと似ていますが、ソイロンよりもハリがあり、光沢もあればナイロン製のティーバッグです。
ナイロン製のティーバッグは抽出性は高いのですが、プラスティック臭がすることがあります。
ティーバッグからプラスティック粒子が放出されるというニュースもあったので、こちらは避けたい素材ですね・・・
<美味しい紅茶が淹れられるティーバッグの素材まとめ>
ティーバッグ紅茶の袋の素材はいろりろありますが、美味しい紅茶のためにはソイロンメッシュが一番適しています。
ソイロンメッシュはピラミッド型のティーバッグにもよくつかわれている素材。
紅茶の美味しさにこだわっているブランドはこの組み合わせでティーバッグを作っていることが多いです。
というわけで、ティーバッグで美味しい紅茶が飲みたいときはソイロンメッシュでピラミッド型のティーバッグがおすすめです。
◆ティーバッグ紅茶の茶葉
ティーバッグ用の茶葉は狭いスペースでも抽出がスムーズに行われるように細かい茶葉のものが多いです。
昔からある長方形のティーバッグは抽出の効率を考えて茶葉が細かいことがほとんど。
茶葉が細かいと、茶葉が大きなものよりも雑味が出やすく渋くなりがちです。
でも最近は抽出性が高い素材や、ジャンピングできる余裕もたっぷりあるピラミッド型のティーバッグが出てきたので、リーフティーに使われるような大きな茶葉を使用したティーバッグも登場しました。
美味しい紅茶にこだわっている紅茶ブランドからは高品質なティーバッグ紅茶がでています。
◆ティーバッグ紅茶の紐のひみつ
ティーバックの紐について少しうんちくを・・・
●紐のないティーバッグ
紐のないティーバッグはイギリスのティーバッグによくあるタイプです。
イギリスの紅茶はティーバッグが主流ですが、そのほとんどはカップで紅茶を淹れるためではなく、ティーポットで紅茶を淹れるためにあるのです。
そして、イギリスは硬水なので、茶葉をずっと浸していても、紅茶の成分が出すぎないのでポットに茶葉を入れたままにしています。
ティーポットからティーバッグを取り出す必要がないので、ティーバッグの紐は不要なのです。
ティーバッグの紅茶はリーフティーと違い、茶葉の分量を計る必要もなく、ティーポットを洗うときには茶葉を簡単に取り出せるので、ティーポットで紅茶を淹れるときにもティーバッグが重宝がられているのです。
●紐の途中ががティーバッグに付いているタイプ。
ティーバッグの紐の途中がティーバッグにくっついているのは、紐の長さを調節できるからです。
くっついている部分を剥がすと、紐が長くなります。
ティーカップで紅茶を淹れるときには、紐がティーバッグにくっついたまま使用し、ティーポットで紅茶を淹れるときには、紐をティーバッグからはがして長くすると使いやすいのです。
このことを知るまでは、なんで紐の途中がティーバッグにくっついているのだろう、めんどくさいのにな、と思っていたのですが、使いやすくするためのアイデアだったのですね。
いかがでしたか?
ティーバッグにいろいろな種類があるのは美味しい紅茶を淹れるための工夫だったのです。
美味しい紅茶のためには、ソイロン素材でピラミッド型で茶葉が大きいものを選ぶとよいのですが、そのようなティーバッグは少々値が張ります。
紙素材で昔からある長方形の形をしたものは、安価だけど風味が劣ることも・・・
でも、細かい茶葉は抽出時間が短くて済みますし、ミルクティーにすれば紙の臭いはあまり気になりません。それにミルクティーにするには少し渋みがあったほうがコクのある美味しいミルクティーになります。
ティーバッグの特徴を知っていれば、自分の好みに合わせたて選ぶことが出来ます。
私は高級なティーバッグも買うけど、安価なティーバッグも購入します。
安価でもそれなりに美味しいティーバッグはたくさんあるんです。
私のお気に入りのリーズナブルなティーバッグを紹介した記事もあるので
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