紅茶がインフルエンザ予防に効果があるって本当?ミルクやレモンを入れても大丈夫?

tea influenza prevention image

 

毎年、冬になるとインフルエンザの流行のニュースがよく流れてきます。

最近では冬じゃなくても流行することもありますよね。

こわーいインフルエンザの予防には紅茶が効果的と言われています。

その噂は本当なのでしょうか?

そして、どんなふうに紅茶を活用したらよいのでしょうか?

今日はインフルエンザと紅茶について紹介します。

こちらは日本紅茶協会が作成したインフルエンザ予防に紅茶が効果的だよという内容のポスターです。
こちらは日本紅茶協会が作成したインフルエンザ予防に紅茶が効果的だよという内容のポスターです。

 

紅茶がインフルエンザ予防に効果があることは論文でも発表されていて、紅茶でうがいをすると市販のうがい薬よりも効果があったと報告されています。

うがい薬は殺菌力によってインフルエンザを予防するのに対し、
紅茶はインフルエンザの感染力を阻止する効果が非常に高いため、

結果としてインフルエンザの予防に高い効果があるそうです。

インフルエンザの感染力を阻止しているのは紅茶に含まれるポリフェノールによってとのこと。

紅茶に入っているポリフェノールと言えば、カテキンが思い浮かびますよね。

カテキンは緑茶にも入っているので、緑茶もインフルエンザ予防に効果があるのですが、

じつは、紅茶に比べるとその効果は半減してしまうようなのです。

紅茶にはカテキンの他テアフラビンテアルビジンというポリフェノールも入っています。

テアフラビンとテアルビジンはお茶を発酵させることによって生まれる成分です。

紅茶が赤い色をしているのはこの2つのポリフェノールによってなんです。

そして、この中でも特にインフルエンザの予防に高い効果を発揮しているのがテアフラビンなのです。

だから緑茶よりも紅茶のほうがインフルエンザ予防に効果が高いのですね。

紅茶の持つ、インフルエンザの感染力を阻止する力は非常に高く、わずか15秒でその感染力を無力化するという研究結果も報告されています。

出典元:三井農林 お茶化学研究所

◆インフルエンザ予防になる紅茶うがいのやり方

紅茶うがいは普通の濃度の紅茶で十分効果があります。

普通に作った紅茶でも、水出しで作ったアイスティーでも
市販されているペットボトルの紅茶でもOKです。

そして、出がらしの紅茶でもインフルエンザ予防に効果があります。

紅茶は緑茶と違って、2煎目以降は味や香りが著しく劣るので、1回しか抽出しない飲み物ですが、うがい用なら2煎目でも大丈夫なんです。

インフルエンザ予防に効くポリフェノールのテアフラビンは紅茶の色を赤くしている成分なので、2煎目以降でも、茶液が赤い色をしていればOKです。

<紅茶うがいをするタイミング>
紅茶うがいをするタイミングは帰宅直後が効果的です。
家に帰ったら紅茶でうがいをすることを習慣にしましょう。
そして、夜寝る前、朝起きた時にも紅茶うがいをするとより安心です。

<紅茶うがいのやり方>
紅茶うがいのやり方は、まずは紅茶を口に含み、ブクブクうがいをします。
この時、茶液はのどにまで届かないようにして、口の中をしっかりゆすぐようにします。

ブクブクうがいをしたら、一度茶液を口から出して、新しく茶液を口に入れてガラガラうがいをします。
上を向いて声を出しながら、15秒以上ガラガラうがいをしましょう。

◆紅茶は飲むだけでもインフルエンザ予防になる?

紅茶はうがいをするとインフルエンザ予防に効果的ですが、実は飲むだけでも効果があります。

その時気を付けたいのはミルクティーにしないこと。

牛乳の被膜効果によってテアフラビンが包まれてしまうと、せっかくのインフルエンザの感染力を阻止する力が弱まってしまうからです。

ちなみに、レモンショウガはいれても大丈夫です。お砂糖もOKです。

インフルエンザ予防として飲む紅茶はアッサムが最適です。

紅茶の茶葉の種類にはダージリンやウバやディンブラなどがありますが、インフルエンザ予防に効果の高いポリフェノールのテアフラビンの含有量はアッサムが一番高いのです。

アッサムはミルクティーにするとおいしい紅茶だけど、インフルエンザ予防ならストレートで飲みましょう♬

それから、紅茶はカフェインレスのものでもOKです。

カフェインレス加工をした紅茶でもポリフェノールはちゃんと残っています。

インフルエンザ予防のためには一日に500mlくらいの紅茶を飲むとよいといわれており、
一度に飲むのではなく、こまめに飲むのが良いとされています。

◆喉の痛みにも効果がある紅茶

紅茶には喉(のど)の痛みを和らげる効果もあります。

喉の痛みは乾燥と炎症からくるものです。

紅茶は喉を潤すことができ、紅茶に入っているポリフェノールの抗炎症作用によって炎症もおさえられるので、喉の痛みを和らげやすいのです。

喉の痛みから風邪になってしまうこともありますから、ちょっとでも喉が痛くなったら紅茶を飲むようにするといいですよね。

紅茶はインフルエンザ予防にもなるし、のどの痛みも和らげることができるので、
冬は紅茶をたくさん飲むと良さそうですね。

◆インフルエンザ予防になる紅茶の活用法まとめ

  • 紅茶はインフルエンザ予防に効果があるのは本当。論文もあります。
  • 出がらしの紅茶液での「うがい」も効果あり。
  • 紅茶は飲むだけでもインフルエンザ予防に効果あり。
  • ミルクティーは効果が薄れるのでNG。
  • 一番効果を期待できる茶葉の種類はアッサム。
  • のどの痛みも紅茶で軽減できる。

いかがでしたか?

大好きな紅茶がインフルエンザ予防に効果的なんてとっても嬉しいです。

そういえば、紅茶を毎日飲むようになってからは一度もインフルエンザにはかかったことがありません。

紅茶を習いたての頃に「紅茶を毎日飲むとインフルエンザにならないよ」と先生に言われたことがあります。

確かにここ十数年インフルエンザにかかってないので、先生が言ったことは本当だったと今更ながらに実感しています。

ぜひ、寒い時期には紅茶をたくさん飲んで、そして紅茶うがい用に出がらしの紅茶も作って
紅茶を目いっぱい活用してくださいね。