ウバとはどんな紅茶?特徴や美味しい入れ方、おすすめの飲み方は?

ウバ紅茶

 

今日紹介する紅茶はスリランカの紅茶「ウバ」。

インドのダージリン、中国のキームンと並んで世界3大銘茶の一つにあげられるウバ。

メントールのようなすっきりした香りと、しっかりしたコクと渋みがある紅茶です。

  • 産地:スリランカ
  • 標高:1400m(ハイグロウンティー)
  • 収穫時期:通年
    クォリティーシーズンは7月~9月
スリランカの茶園はほとんどが西側にあるのに対し、ウバは東側です。
このことから他のスリランカ茶とは異なりクオリティーシーズンが7月~9月となるのです。
スリランカの茶園はほとんどが西側にあるのに対し、ウバは東側です。 このことから他のスリランカ茶とは異なりクオリティーシーズンが7月~9月となるのです。

◆ウバ紅茶の味の特徴

ティーカップに入ったウバ紅茶

 

ウバはしっかりしたコクとパンチの効いた渋みがある紅茶です。

ウバフレーバーと名付けられたメントール系のすっきりした香りがあり、

上質のものは薔薇のような香りも感じられ、渋みの鋭さが際立っています。

強く刺激的な渋みと独特な香りがあるので、飲みにくいと感じる人も多い紅茶です。

◆ウバ紅茶の水色(すいしょく)

ウバの紅茶の色は赤味が強いオレンジ色

 

ウバの水色(すいしょく)は赤味が強いオレンジ色です。

クォリティーシーズンのウバの水色は透明度が高くキラキラ輝いているようにも見えます。
とくに上質なものは、カップに注ぐとゴールデンリングと呼ばれる金の輪が見えます。

真上から見るとゴールデンリングがよくわかります。
真上から見るとゴールデンリングがよくわかります。

 

クォリティーシーズン以外のウバはクォリティーシーズンのものより色が濃く出る傾向にあり、深い色合いになります。

uva tea3

◆ウバ紅茶の茶葉の特徴

ウバの茶葉

 

ウバの茶葉はほとんどが茶葉を細かくカットしたBOPです。

細かいBOPにすることにより、切れのある渋みとウバフレーバーというウバの特徴が際立つためです。

でも、茶葉をそのまま加工したOPの茶葉も少量ながら生産されています。

私はBOPのウバだとストレートで美味しく飲める紅茶に上手に入れられないけれど、
OPのウバならストレートでも美味しいと思えるウバが入れられるので、OPのウバを見つけると嬉しくなって必ず購入してしまいます。

ストレートで飲んだほうがウバフレーバーをより感じることができるので、香りを存分に楽しむチャンス!と思ってしまうのです。

OPのウバを見つけたら、ぜひストレートで楽しんでみてくださいね!

茶葉の大きさについて詳しくはこちら↓

 
ウバ紅茶の特徴まとめ

味:しっかりとしたコクと渋み
香り:ウバフレーバーと呼ばれるメントールのような香り
水色:赤みの強いオレンジ色
茶葉:茶褐色

◆ウバ地方の紅茶事情

スリランカはインドの東南にある、小さな島国。国の面積は北海道よりも小さいけれど
世界でも著名な紅茶産出国です。

スリランカの旧国名はセイロン。
スリランカ茶というよりはセイロン茶として有名です。

スリランカには有名な茶の産地が複数あり、そのほとんどが中央山脈の西側にありますが、ウバは東側にあります。

スリランカの紅茶はモンスーンの影響により、クォリティーシーズンが決まります。

西側の茶園が1月から2月にクォリティーシーズンを迎えるのに対し
ウバのクォリティーシーズンは7月~9月。この時期に最良の茶葉が採れます。

◆ウバは、世界三大銘茶のひとつ

ウバはダージリン、キームンと共に世界三大銘茶のひとつにあげられます。

ウバが三大銘茶に選ばれたのは、しっかりとした味やコクと共に特徴的な香りがあるから。

ウバが持つメントール系の香りは紅茶としてはめずらしい香りなのです。

でも、紅茶は農作物なので、その年により出来が変わります。

香りの立ち方も変わるので、はっきりとメントールの香りだと分かる年もあれば、あまり感じられない年もあります。

◆ウバ紅茶のおすすめの飲み方

ウバは強い渋みと独特なメンソールフレーバーがある紅茶。

ミルクに負けない主張がある紅茶なので、ウバはミルクティーがおすすめです。

特にロイヤルミルクティーを作るときにおすすめしたいのがウバです。
ウバの鋭い渋みはロイヤルミルクティーにしたときに深みを感じさせてくれるので、濃厚なロイヤルミルクティーが楽しめます。

ロイヤルミルクティーについてはこちらの記事で紹介しています。

◆ウバ紅茶のおいしい入れ方

ティーバッグのウバ紅茶の場合のおいしい入れ方

ストレートで飲むなら、蒸らし時間は1分
ミルクティーで飲むなら、蒸らし時間は2分がおすすめです。

ティーバッグの入れ方はこちらをご参考に↓

リーフティーのウバ紅茶の場合のおいしい入れ方

2杯分の紅茶を入れられる300ml程度の容量のティーポットを使う場合は
茶葉の量は6g(小さじ2杯)がおすすめ。

蒸らし時間は
ストレートなら2分
ミルクティーなら3分がおすすめです。

ティーポットでの紅茶の入れ方はこちらをご参考に↓

◆ウバ紅茶のおすすめのマリアージュ

マリアージュとは紅茶と食べ物の組み合わせのことでペアリングとも呼ばれます。

ウバは主張が強い紅茶なので、濃い味のものと良く合います。

そして、ウバの鋭い渋みは油分を分解するタンニンが豊富な証拠、食べ物の油分をすっきりと流してくれます。

味が濃くて、油分もある食べ物と言えばチョコレートが思い当たりますよね。

そう!ウバはチョコレートにぴったりの紅茶なのです。


チョコレートの油っぽさと甘さが、ウバを飲むたびにさっぱりとリセットされ、また、ウバの渋みが和らぎ両方の良いところを引き出す組み合わせなのです。

チョコレートにはコーヒーという人も多いけど、ウバもとても良い組み合わせです。

ウバ以外の紅茶だとチョコレートと合わせると物足りなく感じてしまうけど、ウバはチョコにも負けないくらい紅茶の味がしっかりしているのです。

チョコレートそのものにも、チョコレートを使ったケーキにもウバは相性がとても良いです。

 

ウバとスイーツの組み合わせについてはこちらのページでたくさん紹介しています。

ウバとスイーツのマリアージュ一覧>>

いかがでしたか?

ウバは渋みがキツい紅茶なので、紅茶初心者の頃は苦手だと思っていた紅茶です。

でも、ウバの特徴を知り、ロイヤルミルクティーにしたり、チョコレートと合わせたりしていたらウバのおいしさが分かってきて、今は切らすことのできない紅茶となりました。

今ではストレートのウバの美味しさも分かってきて、上質なウバと出会うとストレートで飲むのも楽しみになりました。

ストレートのほうがウバフレーバーがより楽しめるからです。

ウバの渋さは人によって感じ方か違うので、私がおすすめした入れ方では渋すぎたり、物足りなかったりするかもしれません。

そんな時は、茶葉やお湯の量や蒸らし時間を変えて、ご自分が美味しいと思えるウバの入れ方を探ってみてくださいね。