9種類のモンブランの食べ比べとモンブランに合う紅茶を探すティーパーティー

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「ケーキに合う紅茶のマリアージュ(組み合わせ)を探すティーパーティー」の第2弾を開催しました。今回のケーキは「モンブラン」です。

第1弾の「ショートケーキに合う合う紅茶のマリアージュ(組み合わせ)を探すティーパーティー」の記事はこちら>>

秋はたくさんのモンブランがケーキ屋さんに並ぶので、選ぶのも楽しかったです。

今回用意したモンブランは9種類。

お店ごとに特徴の違うモンブランの食べ比べも楽しかったですが、合う紅茶もそれぞれ違っていたことにびっくりしました。

紅茶とケーキのマリアージュはとっても奥が深いです。

では、まずはモンブランというケーキのことからご紹介していきますね。

モンブランというケーキとは

「モンブラン」とはフランス語で、直訳すると「白い山」という意味です。

「モンブラン」はイタリア語にすると「モンテ・ビアンコ」。

その昔、イタリアの家庭で作られていたお菓子に「モンテ・ビアンコ」というものがありました。それは栗のペーストにお砂糖を加え、甘くしたものに生クリームを添えて食べるお菓子でした。

その「モンテ・ビアンコ」をヒントに作られたのが「モンブラン」というスイーツです。

「モンブラン」を最初に作ったのはフランス・パリの老舗パティスリー「アンジェリーナ」と言われています。初代の奥様の故郷がイタリアだったそうで、イタリアの伝統菓子「モンテ・ビアンコ」をベースに作ったのがアンジェリーナの「モンブラン」だったそうです。

アンジェリーナの「モンブラン」はメレンゲの土台にたっぷりの生クリームをのせ、その上に細いパスタ状にしたマロンクリームをかけたもの。

これがフランスで広まっていったそうです。

一方、日本で最初に広まった「モンブラン」はこのフランスのモンブランとは大きく違っています。

一昔前の日本の「モンブラン」は土台がスポンジケーキ、その上にカスタードクリーム、マロンクリームは黄色。

土台がスポンジなのは日本人はカステラのような、やわらかいお菓子が好きだから、カスタードクリームも日本人好みのクリームだから、栗のペーストが黄色いのは「くりきんとん」のあんが黄色いからということで開発されたものだからです。

この日本の「モンブラン」を確立したのが自由が丘のモンブランの初代オーナーです。

だから自由が丘のモンブランは日本の「モンブラン」の発祥の店として有名なのです。

現在は日本でもフランスの「モンブラン」のような茶色いマロンペーストが主流ですが、数十年前までは「モンブラン」と言えば黄色いマロンクリームが主流だったのです。

今回用意したモンブランの紹介

                     
                     

今回用意したモンブランは9種類。

・モンブラン モンブラン
・モンブラン 利平栗のタルト
・ダロワイヨ モンブラン
・ダロワイヨ 和栗のモンブラン
・ジョトオ モンブラン
・ジョトォ 和栗のモンブラン
・ルスルス モンブラン
・イナムラショウゾウ 上野の山のモンブラン
・千疋屋 モンブラン

秋の時期はモンブランが複数種類おいてあるお店がたくさんあって
日本のモンブラン発祥のお店、自由が丘のモンブランにはなんと5種類の栗のケーキがありました。

では、詳しくひとつづつご紹介します。

モンブラン

まず最初は、日本のモンブランの発祥のお店として有名な、自由が丘のモンブランです。

先ほどもご紹介しましたが、モンブランには5種類の栗のケーキがありました。

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この中から、定番の「モンブラン」と「利平栗のタルト」をチョイスしたのでご紹介します。

◆モンブランのモンブラン

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こちらがモンブランの定番モンブラン。

黄色いマロンクリームが懐かしい感じ。

栗とカスタードクリームの入ったスポンジケーキの土台に生クリームと黄色いマロンクリームが乗っています。トップにはメレンゲ。このメレンゲは万年雪をあらわしているそうです。

マロンクリームはさっぱり目だけど、カスタードクリームの味がしっかりしている感じでした。

◆モンブランの和栗のタルト

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こちらは「和栗のタルト」なので、名前はモンブランではないけれど、見た目は立派にモンブランですよね。

現代のモンブランという感じ。

タルトの上に生クリームとチョコスポンジ、それにマロンクリームがかかっていました。

カスタードクリームが入ってない分、マロンっぽさがより出ている感じでした。

ダロワイヨ

次はダロワイヨです。

ダロワイヨのモンブランは「脳みそモンブラン」とも呼ばれていますよね(笑)

ダロワイヨには2種類のモンブランがありました。茶色いモンブランが定番のモンブラン。黄色いモンブランは和栗のモンブランです。

◆ダロワイヨのモンブラン

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ダロワイヨのモンブランは結構お酒が効いている大人なモンブランでした。

さっくりとしたメレンゲの上に生クリーム。生クリームの中にはスポンジが入っています。その上を脳みそのようなマロンクリームで包んでいます。トップにはマロングラッセとチョコレートが乗っています。

◆ダロワイヨの和栗のモンブラン

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こちらは茶色のモンブランと比べると、あんまりお酒が効いていない感じ。和栗の繊細さに合わせたのかなと思います。

土台は柔らかいスポンジ。その上に生クリームとまたスポンジ。その上にマロンクリームで、トップにはチョコレートが乗っています。

フランスのモンブランは土台がメレンゲ、日本のモンブランは土台がスポンジのことが多いそうです。これは和栗だから、日本らしくスポンジの土台なのかも!

ジョトォ

次はジョトォです。

ジョトォにも2種類のモンブランがありました。背の高いほうは見た目もステキですよね。ジョトォで一番人気と聞きました。この背の高いモンブランにはフランスの栗を、もうひとつのモンブランは和栗を使っているそうです。

◆ジョトォのモンブラン

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こちらは銀座のジョトォでは一番人気のケーキだそうです。見た目も華やかですよね。

スポンジの上にカスタードクリーム、その上にマロンの入った生クリーム、そしてマロンクリームが全体を包み込んでいます。トップにはマロングラッセが乗っています。

かなりお酒の効いたモンブランです。

◆ジョトォの和栗のモンブラン

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こちらは上のモンブランと比べると、お酒の風味はまろやか。ダロワイヨと同じく和栗の繊細さに合わせたのかなと思います。

土台は柔らかいスポンジ。その上に生クリームとチョコレート味のパイ生地のようなもの。その上にマロンクリームで、トップには大きな栗が乗っています。

ルスルス

次はルスルスです。

ルスルスのモンブランはとっても小ぶり。だから2個買ってしまっのですが、栗がとっても濃厚で、食べてみたらこれは小ぶりで十分満足できるんだと納得しました。

◆ルスルスのモンブラン

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ルスルスのモンブランはもう栗そのものの味がしっかり出ていました!

フランスのモンブランのようにメレンゲの土台に大きな栗、そして生クリーム、その上にマロンクリーム。とっても贅沢なモンブランでした。

イナムラショウゾウ

次はイナムラショウゾウです。

イナムラショウゾウのモンブランはどっしりとした大きさ。「上野の山のモンブラン」という名前の通りお山のようなモンブランです。

◆イナムラショウゾウの上野の山のモンブラン

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イナムラショウゾウのモンブランはカスタードクリームがたっぷり。

スポンジ生地の上にカスタード、その中にもスポンジ。その上に生クリームと小さなマロングラッセ、その上にマロンクリームがかかっています。

マロンクリームよりもカスタードクリームのほうが多いのでびっくりしました。

 

千疋屋

最後は千疋屋です。

千疋屋のモンブランは唯一カップに入っていたので、半分にするのが大変でした。

さすが千疋屋さん!というくらい大きな栗が乗っています!

◆千疋屋のモンブラン

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千疋屋のモンブランは日本のベーシックなモンブランという感じでした。

スポンジ生地の上にカスタードクリームと栗その上に生クリーム、そしてマロンクリーム。トップには大きな栗。

栗が大きかったので、とっても栗っぽいのかなと思いましたが、カスタードクリームがあったので、そこまで栗っぽい感じではなかったです。でもカスタードクリームのバニラ風味が抑えられていたので、さすがだなと思いました。

 

用意した紅茶

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今回用意した紅茶は

・ルフナ
・キャンディ
・ウバ
・アッサム

の4種類

ルフナ

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ルフナはスリランカでとれる紅茶。

高度の低いところで栽培されているアッサム種の紅茶です。

スモーキーで甘い香りで、水色は濃い茶色です。

ルフナの詳しい紹介はこちら>>

今回はハプガスタン茶園のルフナにしました。

キャンディ

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キャンディはスリランカでとれる紅茶。

高度の比較的、低いところで栽培されているアッサム種の紅茶です。

甘い香りで、水色は濃いオレンジ色です。

キャンディの詳しい紹介はこちら>>

今回のキャンディはケニルワース茶園のものです。

ウバ

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ウバはスリランカでとれる紅茶。

高度の高いところで栽培されているアッサム種の紅茶です。

メンソールのようなすっきりした風味が特徴で、世界3大紅茶のひとつです。

ウバの詳しい紹介はこちら>>

今回のウバはデモデラ茶園のウバです。

アッサム

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アッサムはインドでとれる紅茶。

高度の低いところで栽培されているアッサム種の紅茶です。

栗やおいものような甘い香りの紅茶で、水色は赤褐色です。

アッサムの詳しい紹介はこちら>>

今回のアッサムはハルムッティ―茶園のアッサムです。

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モンブランはミルクティーとの相性がいいので、ストレートだけでなくミルクティーでも合わせてみました。
モンブランはミルクティーとの相性がいいので、ストレートだけでなくミルクティーでも合わせてみました。

モンブランと相性の良かった紅茶

今回は4つの紅茶でモンブランとのマリアージュを試しましたが、私がモンブランに合うなと思ったのはアッサムとルフナでした。

アッサムはフランス風の「モンブラン」に、ルフナは「カスタードクリーム」の入った日本風のモンブランに合うなと感じました。

そして、例外が一つ。

ジョトォの「和栗のモンブラン」にはアッサムも合うけど、ウバも合うなと思いました。

以上が今回のレポートです。

集まった仲間はみんな紅茶をお勉強しているので、きちんと紅茶とモンブランの相性を調べましたが、こんなにたくさんのモンブランを一度に目にしたのも、食べたのも初めてだったので、それがとっても嬉しくて、みんなでキャーキャー言って楽しみました。

同じ趣味を持った仲間と、とても楽しい時間を過ごせたことに感謝です。

次回は来年イチゴの時期にショートケーキのマリアージュを試そうね!と言って解散しました。

ショートケーキは前回イチゴの旬ではないときに開催してしまったのでリベンジです。

今からとっても楽しみです。