＜お菓子と紅茶のマリアージュ＞ピエールエルメのイスパハンに合う紅茶は？

◆今日のお菓子屋さん「ピエールエルメ」

今日のお菓子屋さんは、フランス人のパティシエ ピエール・エルメのお店。

ピエール・エルメのお店は赤坂のホテルニューオータニに1998年に出店したのが始まりで、2001年にはパリのボナパルト通りにもお店が出来ました。

ピエール・エルメはファッション誌のVOGUEで「パティスリー界のピカソ」と賞賛されたそうです。

私は今回は三越本店にあるピエール エルメでイスパハンを買いましたが、日本のフラッグショップは青山の路面店です。

◆今日のスイーツ　ピエールエルメの「イスパハン」

イスパハンとは本来イランの古都の名前ですが、薔薇の名前でもあります。

薔薇のイスパハンはピンク色のオールドロ―ズ。
花びらがたくさんあって、ダマスクの香りのある華やかな薔薇。
別名は「女王のポンポン」といい王侯貴族に愛されてきた薔薇のひとつなのです。

スイーツのイスパハンはバラの香りがするから、薔薇の名前から来た命名ですよね。ピエール・エルメさん薔薇のイスパハンがお気に入りなのかな。

イスパハンはラデュレからも出ていますが、

私にとってイスパハンと言えばピエールエルメ
ピエールエルメといえばイスパハンなんです。

ラデュレのイスパハンもピエールエルメが携わってますしね。

ピエールエルメのイスパハンは、フランボワーズと薔薇クリームをマカロンではさみ、真ん中にはライチが入っています。

薔薇とフランボワーズとライチの絶妙なハーモニーが楽しめるスイーツです。

◆選んだ紅茶は「ディンブラ」

紅茶を飲んだだけではどれがイスパハンに合うか分からないので、イスパハンと一緒に食べて、どれが合うか調べました。

イスパハンを一口食べてから、まずはニルギリを飲み、またイスパハンを一口。

次にダージリンオータムナルを飲み、またイスパハンを一口食べて最後にディンブラを飲みました。

一口ずつしか飲みませんでしたが、イスパハンに合う紅茶はすぐにわかりました。それはディンブラでした。

イスパハンを食べた後にニルギリを飲むと、ニルギリの青っぽさが強調されてしまい、ニルギリが美味しく感じられず、ダージリンオータムナルはダージリンの香りとイスパハンのバラの香りがけんかしちゃう感じ。

ディンブラはイスパハンの邪魔をせず、ディンブラの花っぽい香りとイスパハンのローズとライチの香りとハーモニーを奏でる感じ。
相性がいいってこうゆうことね！と納得できる組み合わせでした。

ディンブラという紅茶

マリアージュの結果

ディンブラという紅茶のすばらしさが身に染みたマリアージュでした。

生のフルーツを使ったケーキにはニルギリやダージリンオータムナルを合わせるのが好きなのですが、イスパハンは薔薇の香りだし、薔薇のクリームは結構甘かったはずと考えると、もうちょっと味のしっかりした紅茶が合うのかもと思い、ディンブラも合わせてみたくなりました。

実際に合わせる前の私の予想では、きっとニルギリかダージリンオータムナルが合うんだろうなと思いながらマリアージュを試してみたのですが、イスパハンに合うのは断トツにディンブラでした。

イスパハンの甘さと香りをすべてまとめて美味しくする力がディンブラにあると思うくらい、とてもよい組み合わせでした。

ディンブラは私が一番紅茶らしい紅茶と思っていて、万能紅茶と呼んでいる紅茶です。

なんで万能紅茶なのかというと、いろんな食べ物に合わせやすいし、ストレートでもミルクティーでもアイスティーにしても美味しいからです。

私は紅茶の中ではダージリンが一番好きなのですが、年間の消費量はディンブラが一番多いです。

とにかく出番が多いのがディンブラ！だから万能紅茶なのです。

ディンブラという紅茶が存在しててくれてよかった！と思えるマリアージュでした。