<紅茶道具>コーヒーカップとティーカップの違い

コーヒーカップとティーカップの違い

◆コーヒーカップとティーカップを分けているのは日本だけ?

カップ&ソーサーにはコーヒー用と紅茶用がありますよね。

背が高いのがコーヒーカップで,背が低いのがティーカップというのが一般的な見分け方です。

紅茶は出来上がった時の温度が、紅茶を飲むのに適した温度よりも高い温度で出来上がってしまうので早く冷ますため、また、水色を楽しむために口が広くて背が低いカップがいいと言われています。

コーヒーは飲み頃の温度で出来上がるのでそれ以上冷めないように保温性の高い背の高いカップがいいと言われています。

ところが、現在コーヒーカップとティーカップを明確に分けているのは日本だけみたいなんです。

驚きですね。

◆19世紀以前は作られていた紅茶専用カップ

ヨーロッパでも19世紀以前に貴族が使うために作られたカップの中には、コーヒー紅茶兼用カップではなく
明確にティーカップだといえるものが生産されていました。

TOP画像の右側のカップはヴィクトリア朝時代のカップです。一見コーヒーカップに見えますが実は紅茶用のカップなのです。

TOPの画像のカップを真上からみたところ。紅茶用のカップとわかる秘密はカップの内側の模様にあります。
TOPの画像のカップを真上からみたところ。紅茶用のカップとわかる秘密はカップの内側の模様にあります。
ビクトリア朝時代後期に作られたカップ。一見、コーヒーカップに見えるこのカップも実は紅茶用のカップなのです。
ビクトリア朝時代後期に作られたカップ。一見、コーヒーカップに見えるこのカップも実は紅茶用のカップなのです。

 

どうして紅茶用と分かるかというと、底にも模様があるからです。

コーヒーは紅茶よりも透明度が低いのでコーヒーを入れた状態ではこの模様は見えません。だから、紅茶用のカップだとわかるのです。

 

紅茶を入れるとカップの底の模様がきれいに見えます。
紅茶を入れるとカップの底の模様がきれいに見えます。
コーヒーを入れると、カップの底の模様が見えません。ですから紅茶用のカップだとわかるのです。
コーヒーを入れると、カップの底の模様が見えません。ですから紅茶用のカップだとわかるのです。

◆背が高いカップも紅茶が美味しく飲めるカップ

背の高いカップでは紅茶はあまり楽しめないのではと思われるかもしれませんがじつは、この背の高い形状のカップは紅茶が美味しく飲めるおすすめの形状なんです。

このように、背が高く、口が狭いカップで紅茶を飲むと茶液は舌の中央を通って舌の奥に届きます。

舌は全体で味を感じることが出来るのですが、味を感じるセンサーのようなものは舌の奥に集中していて、うまみを感じるセンサーも舌の奥に集中しています。

それに対し、舌の側面というのはお茶の渋みを感じやすい部分であり、その部分をあまり通らずに舌の奥まで紅茶が届くということは紅茶のうまみだけを感じやすいということなのです。

私はダージリンなどの渋みの強い紅茶を飲む時はこの形を選んで飲むことが多いですよ。

ちなみにニルギリなどのあっさりした紅茶は渋みを感じた方が味に奥行きが出て美味しいと感じるので、背が低く口径の広いカップで飲むことをお勧めします。「ニルギリ紅茶が美味しく飲めるティーカップ」という記事に詳しくまとめましたので、よかったら参考にしてください。

背の高いカップと背の低いカップの両方をお持ちでしたら、同じ紅茶がどれくらい違った味に感じるのか、ぜひ試してみてくださいね。

このように紅茶は使用するカップの形状で 味が微妙に変化します。
紅茶好きの方がカップをたくさん持っているのはこのような理由があるからでもあるのですね。

いかがでしたか?

機会があれば、同じ紅茶を違う形状のカップで飲み比べてみることをおすすめします。

渋みの感じ方がかなり変わるので、面白いと思いますよ。

 

では、楽しいティータイムをお過ごしくださいね。