洋食器ブランド紹介 ロイヤルアルバート(英)
ロイヤルアルバートはイギリスの洋食器ブランド。
可愛らしいデザインが多く、お値段もお手頃なので、紅茶にはまった時に真っ先に購入したのはロイヤルアルバートのカップでした。
一番最初に買ったのは水玉が可愛い「ポルカローズ」のトリオ。
その後も徐々に買い集めている大好きなブランドです。
今日はそんな大好きなロイヤルアルバートをご紹介します。
◆ロイヤルアルバートの歴史
1896年にトーマス・ワイルドとトーマス・クラーク・ワイルド親子がストークオントレントにて創業。
創業時のブランド名はロイヤルがつかない「アルバート」。
ヴィクトリア女王の夫アルバート公と孫のアルバート・ジョージ王子にちなみ名付けられたそうです。
創業の翌年にビクトリア女王のダイヤモンド・ジュビリー(即位60周年記念)の記念品を依頼され、1904年に「ロイヤル」の称号を得て「ロイヤルアルバート」と名乗るようになりました。
紅茶を飲むのに最も適しているとされるモントローズシェイプを発明したり、金彩の技法に工夫を凝らすなど技術的にも功績を残しますが、1971年に世界最大級の陶磁器メーカーであるロイヤルドルトンに吸収合併されました。
しかしながらロイヤルドルトンはその後ウォーターフォードウェッジウッドに吸収合併され、その後倒産。
現在、ロイヤルアルバートはWWRD Holdings Limited(ウェッジウッドやロイヤルドルトンが吸収されたグループ)の傘下となっています。
現在ロイヤルアルバートの商品は全てアジアで製造されているそうです。
最近、ウェッジウッドのHPの中にロイヤルアルバートの公式ページもでき、WEBショッピングもできるようになってました。
でも取扱いの種類は食器専門店のほうが多いようです。
◆ロイヤルアルバートの代表的なシェイプ
<エイボンシェイプ>
こちらはもロイヤルアルバートでよく使われているシェイプ。
写真の「レディ カーライル」の他、「レディ アスコット」、「100周年シリーズ」、「ミランダー・カー」などで使われているシェイプです。
同じバラの花柄デザインで、カラーが青ベースのものは「ムーンライトローズ」というシリーズです。
青い薔薇とゴールドの装飾が落ち着いた気品を感じさせるカップで、こちらもとても人気があります。
ただし、ムーンライトローズは生産が終了してしまったので、見つけるのが難しいかもしれません。
また、同じデザインでバラが朱色と黄色で描かれたものは「パシフィックローズ」というシリーズです。こちらも現在は廃盤となってしまいました。
<レディ カーライル>
1946年に発表された、豪華なロココスタイルが基調のデザイン。
ロイヤルアルバートらしい豪華な装飾が美しく、女性に人気のカップです。
同じデザインで、少しグリーンがかったブルーベースのカップはレディーアスコット。
落ち着いた色味ながら華やかさもあり、貴婦人のドレスを思わせるような上品なカップです。
<フラワー・オブ・マンス(廃盤)>
英語で「その月の花」を意味するフラワー・オブ・マンスの名前どおり、12ヶ月それぞれに、その月を象徴するお花を描いたシリーズ。
1月スノードロップ、2月バイオレット、3月アネモネ、4月チューリップ、5月スズラン、6月バラ、7月勿忘草、8月ポピー、9月デイジー、10月コスモス、11月キク、12月クリスマスローズの全12ヶ月。
残念ながら現在は廃版となっています。
<100周年コレクション>
2006年に、ロイヤルアルバート100周年を記念して創られた復刻デザインのシリーズ。
1900年から10年ごとに代表するデザインを復刻したそうです。
シックなものから可愛らしいものまで、その年によって個性豊かなデザインが揃っています。
ティーカップのデザインには時代背景も反映されますから、その年にどんな出来事があったのか、どんな時代だったのかを想像するのも楽しみのひとつ。
100周年コレクションは限定品なので、取り扱いが終了した柄もあります。
気になるデザインがあったら、お早めにチェックしておくのがおすすめです。
<ミランダ・カー コレクション>
スーパーモデルのミランダ・カーとコラボレーションしたシリーズ。
牡丹と蝶が描かれた、華やかで可愛らしいこのシリーズは、ミランダ・カーのおばあ様が持っていたロイヤルアルバートのティーカップで紅茶を飲んだ思い出をイメージしてデザインをしたそうです。
デザイン一つ一つにもDevotion(愛情)、gratitude(感謝)、blessings(祝福)、joy(喜び)、Friendship(友情)などの素敵な名前が付いています。
2014年に発表された、このシリーズは現在でもアイテムが増えており、2017年にはハートのトレイも発表されました。
<ニュー・カントリーローズ>
「オールド カントリー ローズ」シリーズを元にデザインされた「ニュー カントリー ローズ」は現代の生活になじみやすいカジュアルなデザイン。
ニュー カントリー ローズには金彩を使ったものもありますが、私のお気に入りは金彩が施されていないデザインのもの。
金彩がなければ電子レンジでも使えるので、ティータイム用ではなく、食事用として揃えています。
いかがでしたか?
ロイヤルアルバートが2009年に百貨店から無くなってしまった時には、とても心配しましたが、ウェッジウッドの売り場のなかにロイヤルアルバートのコーナーが出来たり、通販でも購入できるところが増えたので、とても安心しました。
でも、ロイヤルアルバートはとても人気なので、入荷してもすぐに売り切れてしまうアイテムが多いので、ちょくちょくチェックしないといけないなと思っています。
私はロイヤルアルバートの可愛らしいデザインがとても好きで、さらにお値段も手ごろなことから、いろいろなシリーズを集めていて、いま力をいれて集めているのはミランダ・カーコレクションです。
最初はデヴォーションとグラティチュードのトリオを購入しました。あんまり可愛いので、このシリーズをそろえてティーパーティーをしたら素敵だろうな♪と思って、その後ジョイとフレンドシップのトリオも購入して、最近はティーポットとシュガーポットとクリーマーも買ってしまいました。
次に狙っているのは3段のケーキスタンドです。
ミランダ・カーコレクションでティーパーティーをする時のメニューを今から考えたりして楽しんでいます。