おいしい紅茶の入れ方。初心者でも失敗しないコツとポイント

sPC0644862

 

紅茶の国イギリスでは本格的に紅茶を入れるための「ゴールデンルール」があります。

でもイギリスと日本ではお水の質が違うので、日本ではさらにちょっとした工夫をすると美味しい紅茶が入れられます。

イギリスに伝わるゴールデンルールに沿って日本の軟水でも美味しい紅茶が入れられる方法の2ポット方式での紅茶の入れ方を詳しくお伝えします。

◆美味しい紅茶の入れ方 イギリスの伝統的なゴールデンルール

まずはイギリスのゴールデンルールについて

イギリスのゴールデンルールは5つのポイントがあります。

  1. 良質の茶葉を使う
  2. 新鮮な沸騰したてのお湯を使う
  3. 茶葉の分量は正確に量る
  4. ティーポットを温める
  5. 蒸らし時間をきちんと計る

この5つのポイントを押さえながら美味しい紅茶の入れ方を紹介していきます。

●美味しい紅茶の入れ方 2ポット方式とは?

2ポット方式の2ポットとは、紅茶を蒸らすときと、紅茶をサーブするときに別のポットを使うところから来ています。

ポットを一つしか使わないと、蒸らし終わった紅茶をカップに全部入れなければ、ポットの中には茶液と茶葉が残ったままになるので、抽出がさらに進んでしまいます。

イギリスなどの中硬水であれば抽出はある程度で止まるので、ポットが1つでもあまり問題がないのですが、日本の軟水で紅茶を入れると、抽出がどんどん進み、渋くておいしくない紅茶になってしまいます。

2ポット方式のメリットは紅茶が必要以上に出すぎないことです。

最適な抽出時間を過ぎた紅茶は渋くて、飲みにくくなってしまうので、それを避けるためなのです。

私は左を抽出用ポット、右をサーブ用ポットとして使っています。左の抽出用ポットはハリオのジャンピングティーサーバ。350mlの容量があるので、ティーカップ2杯分の紅茶を入れるのにちょうどよい大きさです。
右は合羽橋で購入した陶器のティーポット。400mlの容量なのでこちらも2杯分の紅茶が入るサイズです。
私は左を抽出用ポット、右をサーブ用ポットとして使っています。左の抽出用ポットはハリオのジャンピングティーサーバ。350mlの容量があるので、ティーカップ2杯分の紅茶を入れるのにちょうどよい大きさです。 右は合羽橋で購入した陶器のティーポット。400mlの容量なのでこちらも2杯分の紅茶が入るサイズです。

◆美味しい紅茶を入れるための道具と茶葉選び

美味しい紅茶を入れるための道具は下記のものがあればOKです。

  • やかん
  • 抽出用ポット
  • サーブ用ポット
  • 時計

さらに茶葉の量を正確に量るために精密量りもあると尚よいです。

紅茶道具に関して詳しくはこちらの記事を参考にしてください。

そして、茶葉選びはゴールデンルールの一つ目のポイントにあるように良質の茶葉を選びましょう。

良質の茶葉は紅茶専門店でなくても手に入ります。

ポイントは商品の入れ替えが頻繁にありそうな、よく紅茶が売れているお店で買うことです。

紅茶は新鮮なもののほうが美味しい※ので紅茶の回転が良さそうなお店で購入しましょう。

どこで買ったらよいのか迷ってしまったら、こちらの記事を参考にしてください。

※数年寝かせてからのほうが美味しくなるマニアックな紅茶もあります。
 

前置きが長くなりましたが、ここから2ポット方式の紅茶の入れ方の手順をご紹介します。

◆美味しい紅茶の入れ方 詳しい手順


美味しい紅茶の入れ方①お湯を沸かす

 

やかんに汲みたてのお水を入れ、火にかけます。

電気ケトルでも大丈夫です。

大切なのは、汲みたての水道水を使うことです。

これはゴールデンルールの2つ目のポイントにある新鮮な沸騰したてのお湯を使うの「新鮮な」の部分にあたります。

紅茶は茶葉のジャンピングが起こらないとうまく抽出できません。

そのためには酸素のたくさん入った新鮮なお水がいいので、汲みたての水道水が適しています。

ペットボトルのお水を使う場合にはよく振って酸素を含ませてから沸騰させましょう。

<お湯を沸かすときのコツ>

紅茶は95℃のお湯で入れると、美味しい紅茶ができます。

そのためには、しっかりと沸騰させることが大切です。

また、沸騰させすぎたお湯でも美味しい紅茶にならないので、お湯が沸騰したら、すぐに抽出用ポットに入れられるように準備をしておきましょう。

このように500円玉大の泡がぶくぶく出てきたら沸騰した証拠です。
このように500円玉大の泡がぶくぶく出てきたら沸騰した証拠です。

美味しい紅茶の入れ方②茶葉の分量を量る

 

お湯を沸かしている間に、茶葉を計量しておきましょう。

紅茶の基本の分量はお湯150ccに対して茶葉3gです。

茶葉の種類や大きさ、飲む人のお好みによって最適な量は変わるけれど、最初は基本に忠実な量で紅茶を入れてみましょう。

何度か紅茶を入れていると自分の好みが分かってきます。

今回使用している茶葉はダージリンの大きめの茶葉(OP)です。

私はこの茶葉なら350mlのお湯(今回使用しているティーポットの容量)に対して6gの茶葉を使うのが美味しいと思っているので、今回は6gを量ります。

 

ゴールデンルールの3つ目のポイントで出てきた茶葉の分量は正確に量るを守って正確に量りましょう。

量りは小数点まで表示できるものがおすすめです。
量りは小数点まで表示できるものがおすすめです。

<茶葉を量るときのコツ>

茶葉は正確に量ったほうが失敗が少なくてよいのですが、精密秤がない場合はティースプーンで量りましょう。

ティースプーン1杯はおよそ3gです。

小さい茶葉(BOP)は小盛りで約3g、
大きい茶葉(OP)は大盛りで約3gです。

BOPやOPが分からない方はこちらの記事を参考にしてください。茶葉の大きさについて説明しています。

美味しい紅茶の入れ方③抽出用ポットを温める。

紅茶の成分がきちんとお湯に抽出されるためには、90度以上の温度が必要です。

そして、美味しい紅茶は95℃の温度のお湯で入れるのが最適です。

お湯をしっかり沸騰させても、抽出用ポットが冷たくては、せっかくの最適な温度のお湯が冷めてしまいます。

これはゴールデンルールの4つ目のポイントにあたる部分です。

茶葉をポットに入れる前に、必ず抽出用ポットを温めましょう。

sPC064427

 

<抽出用ポットを温めるときのコツ>

紅茶は沸騰した直後のお湯で入れると美味しい紅茶になります。

沸騰したお湯でポットを温めていたら、紅茶を美味しく入れる最適のタイミングを逃してしまうことになります。

抽出用ポットはもうすぐ沸騰しそうだな、という時のお湯で温めるとよいです。

お湯がもうすぐ沸騰しそうな時に抽出用ポットにお湯を入れ、やかんを再度火にかけ、抽出用ポットが温まったらそのお湯をサーブ用ポットに入れておきます。

サーブ用ポットに抽出用ポットを温めたお湯を入れるのは、サーブ用ポットも温めるためです。美味しい紅茶のためにはこの工程も大切です。

美味しい紅茶の入れ方④茶葉を抽出用ポットに入れる

 

温まった抽出用ポットに美味しい紅茶の入れ方②で量った茶葉を入れます。

sPC064429

美味しい紅茶の入れ方⑤抽出用ポットにお湯を注ぐ

お湯が沸騰したら、すぐに抽出用ポットにお湯を入れます。
そして、すぐ抽出用ポットに蓋をして、タイマーをセットします。

すぐにタイマーをセットするのはゴールデンルールの5つ目のポイントである蒸らし時間をきちんと計るためです。

ポットに蓋をしたら、すぐにタイマーをセットしましょう。

sPC064433

 

<抽出用ポットにお湯を注ぐときのコツ>

美味しい紅茶を入れるための最大のポイントがここです。

お湯が沸騰したら、すぐに抽出用ポットにお湯を入れ、すぐに蓋をして、すぐにタイマーをいれる。という流れをスムーズに行ってください。

そのためにやかんのそばに抽出用ポットとポットの蓋とタイマーを置いておくとよいです。

また、ジャンピングを促すために、お湯は勢いよく入れましょう。

美味しい紅茶の入れ方⑥茶葉を蒸らす

 

紅茶のパッケージに抽出時間が書いてあれば、その時間で蒸らしてください。

書いてない場合は3分を目安に蒸らしましょう。

小さい茶葉(BOP)の場合は、早く抽出できるので、短めに2分〜2分半

大きい茶葉(OP)の場合は、抽出が遅くなるので長めに抽出しましょう。

また、ミルクティーにするときは長めに蒸らした方が、ミルクに負けないコクのある紅茶が出来るので、蒸らし時間を1分長めにとるとよいです。

sPC064439

 

<茶葉を蒸らすときのコツ>

紅茶を蒸らしているときは、抽出用ポットの中の茶葉がどのように動いているかを確認してみましょう。

茶葉が上に行ったり、下に行ったりして、動いているようなら美味しい紅茶が抽出されている証拠です。

この動きは専門用語で「ジャンピング」と言い、美味しい紅茶のために不可欠な動きなのです。

この動きはお湯の中に含まれる酸素が茶葉に着くことによって起こります。

だから汲みたての新鮮なお水が必要だったのです。

お湯は完全に沸騰してない場合や、逆に沸騰しずぎた場合でもジャンピングが起こりません。

下の写真は失敗例です。参考にしてくださいね。

沸騰していないお湯で入れた紅茶。茶葉が上と下に分かれてしまい、ジャンピングが起こりません。
沸騰していないお湯で入れた紅茶。茶葉が上と下に分かれてしまい、ジャンピングが起こりません。
沸騰しすぎのお湯で入れた紅茶。茶葉が沈んでしまってジャンピングが起こりません。
沸騰しすぎのお湯で入れた紅茶。茶葉が沈んでしまってジャンピングが起こりません。

美味しい紅茶の入れ方⑦サーブ用ポットのお湯を捨てる

 

サーブ用のポットのお湯を捨てるのを忘れてしまうと、薄くておいしくない紅茶になってしまいます。

忘れずに、サーブ用ポットのお湯を捨てておきましょう。

sPC064445

 

 

美味しい紅茶の入れ方⑧サーブ用ポットにお茶を注ぐ

 

茶葉を蒸らし終わったら、サーブ用ポットに紅茶を注ぎます。

抽出用ポットに茶こしがついていない場合は茶こしを使ってサーブ用ポットに紅茶を入れます。

sPC064455

 

<サーブ用ポットにお茶を注ぐときのコツ>

サーブ用ポットにお茶を注ぐときは、手をゆっくりと返すだけで、ポットを振ってはいけません。

お湯を絞り出そうと、ポットを振ってしまうと雑味が出てしまい、美味しくない紅茶になってしまうからです。

そして、最後の一滴が落ちるまで、辛抱強く待ちます。

この最後の一滴は「ゴールデンドロップ」、または「ベストドロップ」と呼ばれ、美味しい紅茶の要素が凝縮されている部分です。

必ず、最後の一滴が落ちるまで静かに待ちましょう。

ゴールデンドロップが落ちる瞬間です。この一滴で美味しい紅茶に仕上がります。
ゴールデンドロップが落ちる瞬間です。この一滴で美味しい紅茶に仕上がります。

美味しい紅茶の入れ方⑨ティーカップに紅茶を注ぐ

出来上がった紅茶をティーカップに注ぎます。

抽出用ポットとサーブ用ポットは温めますが、ティーカップは温めません。

理由は紅茶が一番おいしく飲める温度に早くするためです。

紅茶を美味しいと感じる温度は個人差もありますが65℃前後と言われています。

紅茶が出来上がった時は熱すぎて、すぐには口にすることが出来ません。

そこで、早く冷めるようにカップは冷たいままのほうがよいのです。

sPC0644812

美味しい紅茶の出来上がり

2杯目の紅茶も美味しく飲むために、ティーポットにティーコジーをかぶせてポット中の紅茶が冷めないようにしておけばさらに完璧です。
2杯目の紅茶も美味しく飲むために、ティーポットにティーコジーをかぶせてポット中の紅茶が冷めないようにしておけばさらに完璧です。

いかがでしたか?

ちょっと面倒だなと思ってしまうかもしれませんが、きちんと入れた紅茶はとっても美味しいものです。

この入れ方をマスターすると、喫茶店で飲むよりも、おうちで入れた紅茶のほうが美味しい!と思ってしまいますよ!

それから、美味しい紅茶のためには、ティーカップ選びもとっても重要です。

TeaMagazineでは紅茶が美味しく飲める究極のカップという記事も書いています。

よかったら、こちらも参考にしてみてくださいね!