横浜ホテルニューグランドのナポリタンなど発祥メニューと幻のレストラン フェニックスルーム
大好きな横浜のクラシックホテル「ホテルニューグランド」!
私はアフタヌーンティーでよく利用しているけれど、その魅力はアフタヌーンティーだけではないのです!!!
歴史ある重厚な建物自体も素敵だし、洋食の定番メニューナポリタン、ドリア、プリンアラモードはなんとニューグランドが発祥!
単品メニューのスイーツもクォリティーが高く、おみやげとして購入できるものもお気に入りがあったりと、とにかくホテルニューグランドは私にとって最高のお気に入りスポット!
今回はニューグランドの「発祥グルメ」と幻のレストラン「フェニックスルーム」を紹介します!
目次
◆ホテルニューグランドとは
ホテルニューグランドは1923年の関東大震災で壊滅した横浜市の復興計画の一環として建設が進められた歴史のあるホテル。
開業は1927年(昭和2年)で日本クラシックホテルの会にも名を連ねているとっても有名な老舗ホテルです。
ホテルニューグランドの本館はクラシックホテルの代表として名高く、設計は銀座和光などを手掛けた渡辺仁によるもので、1992年には横浜市認定歴史的建造物として登録されました。
1991年には18階建ての新館ニューグランドタワーも建設されました。
宿泊するなら設備の整った新館がいいけど、やっぱり私は重厚な本館が好き!
特に宴席のウェイティングスペースとして使われている本館2階のロビーがまるで宮殿みたいなのです!
ロビーについては別記事で写真たっぷりめで紹介しています!
◆ホテルニューグランドの発祥メニュー
ホテルニューグランドを語るうえで絶対外せないのが、ホテル発祥のメニューたち!
今では有名すぎる洋食の定番メニューがニューグランド発祥なんて凄すぎます。
ホテルニューグランドの発祥メニュー
①シーフード ドリア
初代総料理長が体調を崩した外国人客のために即興で考案した一品
②スパゲッティ ナポリタン
2代目総料理長が米兵が食べていたケチャップスパゲッティをアレンジして誕生!
③プリン・ア・ラ・モード
戦後、アメリカ人将校夫人のために、当時のパティシエが考案した華やかなデザート
それでは一品ずつ紹介していきます!
①シーフード ドリア
●シーフードドリア
¥2,783
ホテルニューグランドのシーフードドリアの具は海老とホタテとマッシュルーム!
イカとかタコじゃないところが高級感たっぷり!
海老のクリーム煮(オレンジ色のソース)にベシャメル&オランデーズソースで作ったグラタンソース(ホワイトのソース)と2色のソースで構成されています。
一つ一つの具が大きくてビックリ!それがゴロゴロとたくさん入っているんです!
洋食の中でも大好きなドリア!ドリアが日本発祥だとは全く知りませんでした!
②スパゲッティ ナポリタン
●スパゲッティナポリタン
¥2,178
ホテルニューグランドの発祥グルメのなかでも一番有名なのがナポリタン!
でも現在の主流であるトマトケチャップを使ったものではないのです。
トマトソースはアメ色になるまで炒めたタマネギとニンニクに、数時間煮込んだトマトペースト、生のトマト、トマトの水煮を合わせて作っているそう。
具材は特注のボンレスハムとマッシュルーム。
ホテルニューグランドではスパゲッティナポリタンのレシピを公開しているけれど、
手間暇かけて作りあげたトマトソース、特注のボンレスハムのうまみなど、なかなかお家では再現できない味になっているそう。
でも、このスパゲッティナポリタンのソースはレトルトにしたものを販売しています♥
ちなみにパスタは前日にゆでて冷凍して、もっちり感をだしているそうなので、それも真似っこすれば、さらにホテルの味に近くなるそうですよ!
これでおうちでも美味しいスパゲッティナポリタンを楽しめそうですね♪
ちなみに、なぜスパゲッティナポリタンというメニュー名になったかというと、中世の頃、イタリアのナポリでパスタにトマトソースをかけたものを路上で売っていたことをヒントにこのトマトソースを使ったスパゲッティをスパゲッティナポリタンと命名したそうです。
③プリン・ア・ラ・モード
●プリン・ア・ラ・モード
¥1,633
ホテルニューグランドのプリン・ア・ラモードはプリンにバニラアイス、そしてオレンジ、キウイ、チェリー、りんご、プルーンとたっぷりめの生クリームという構成!
ボリュームたっぷりのデザートになっているのは、終戦後、アメリカ軍将校の夫人たちのために考案されたメニューということで、アメリカ人も満足できるようにと、このボリュームにしたそうです!
このボリュームだから、当時のデザート皿では小さすぎて、オードブルに使用していた脚付きのガラスの器(コルトン(クルトン)をのせることから、ホテルでは『コルトンディッシュ』と呼ばれていた)を使用して盛りつけたそう。
今回はフェニックスルームでプリン・ア・ラモードをいただいちゃったのでコルトンディッシュではないのだけど、
1Fのザ・カフェでは今でもコルトンディッシュでプリン・ア・ラモードを提供しています。
プリンは昔懐かしい硬めのプリン!プディングじゃなくてプリンって感じ満載です!
硬めだけど、滑らかで、たまごの優しい味がして、感動するほど美味しい!
初めて食べたけど、これが私の理想とするプリンだわって思っちゃいました!
◆ナポリタンなど発祥メニューを食べられるレストランは?
ナポリタンなど発祥メニューは1Fのザ・カフェで食べることができます。
ザ・カフェは発祥メニューの他、カレーやオムライス、サンドウィッチなどの軽めのお食事の他、肉料理や魚料理など本格的なメニューもそろっています。
私の感覚では、カフェというより洋食レストランという感じ。
デザートもプリン・ア・ラモードの他、パフェやホットケーキとザ・洋食なメニューがずらり、
大人気のアップルパイの他、最近人気のショートケーキのプレミアムシリーズもあります!
プレミアムシリーズは季節ごとに旬のスイーツを使ったショートケーキのシリーズで、
7,8月の提供されている桃の他、マロン、いちご、マンゴーなどがあります。
プレミアムシリーズの桃のショートケーキの実食レポはこちら↓
そして、期間限定ではあるけれど、ホテルニューグランドの発祥メニューは、
あのフェニックスルームでも食べることができるのです!!!
◆ホテルニューグランドの幻のレストラン「フェニックスルーム」
フェニックスルームは現在は宴会場として使われているけれど、もともとはホテルニューグランドのメインダイニングだった場所。
現在は宴会の予約がない日に限り、不定期でオープンする幻のレストランとして発祥メニューがいただけるのです!!!
幻のレストラン「フェニックスルーム」の営業時間は11:00~16:00(L.O.15:00)。
3つの発祥メニューの他、ハンバーグステーキ、ピーチメルバ、ショートケーキ、バニラアイスのみの提供です。
開業時メインダイニングとして使われていたフェニックスルームは洋風の豪華な造りでありながら、桃山調と呼ばれる日本風の様式も取り入れた独特の雰囲気のダイニングルーム。
開業当時は外国のお客様が多かったことから、日本らしさも取り入れたそう。
フェニックスルームの名前の由来はニューグランドのシンボルマークになっているフェニックスから。
そこからも、ここがホテルの象徴である宴会場ということが伺えますよね!
そして、このフェニックスルームでいただけるメニューで、もう一つ注目したいのが
ピーチメルバ!
●ピーチメルバ
¥1,573
ピーチメルバは19世紀末にオペラ歌⼿のネリー・メルバのために作られたデザートで
考案したのはロンドンのサヴォイ・ホテルの料理長だったオーギュスト・エスコフィエ。
ピーチメルバはいろんなアレンジがされている有名なデザートだけど、
エスコフィエ曰く、「ピーチ・メルバは桃を使った繊細なデザートであり、完熟した桃とバニラ・アイスクリーム、砂糖入りの木苺(ラズベリー)のピュレだけから作られるもの」と言っていたそうです。
ホテルニューグランドのピーチメルバはバニラアイスクリームの上に桃のコンポートを乗せ、ラズベリーソースとアーモンドスライス、さらに生クリームを添えたもの。
まさにエスコフィエが認めそうな伝統的なピーチメルバです!
そんなニューグランドのピーチメルバは以前はザ・カフェで提供されていたけれど、ずいぶん前に姿を消してしまったそう。
それが、このフェニックスルームで復活しているのです!!!
幻のピーチメルバも食べることができて、この日は本当に幸せでした!!!
ホテルニューグランドの発祥メニューと幻のレストラン、そして幻のデザートピーチメルバも紹介してきましたがいかがでしたか?
発祥メニューは1Fのザ・カフェなら、いつでも食べることができるけれど
私は偶然とはいえ、フェニックスルームで発祥メニューをいただくことができて、さらにピーチメルバまで食べられるという幸運に恵まれました!!!
神様ありがとうございます!!!
幻のレストラン「ダイニングルーム フェニックスルーム」の開催日はホテルニューグランドのHPで公開しているので、気になる方はチェックしてみてくださいね!
ダイニングルーム フェニックスのページはこちら>>
◆今回訪れたレストランの詳細
ホテルニューグランド「フェニックスルーム」
住所:神奈川県横浜市中区山下町10番地
ホテルニューグランド本館2F
TEL:045-681-1841
営業日:不定期開催
営業時間:11:00~16:00(L.O.15:00)
ホテルニューグランドの公式HPはこちら>>