ルフナとはどんな紅茶?特徴や美味しい入れ方、おすすめの飲み方は?

ティーカップに入ったルフナ紅茶

 

今日紹介する紅茶はスリランカの紅茶「ルフナ」。

ルフナは知名度が高くはないけれど、とっても美味しい紅茶です。

私のお友達にはミルクティーにする時はルフナしか使わないという子もいるほどです。

はまってしまう人が続出するような、そんな美味しい紅茶ルフナを紹介します。

◆ルフナ紅茶の味の特徴

ruhuna tea01

 

ルフナはコクがあるわりには、渋みが少なく、マイルドな紅茶。
ほんのりとスモーキーで大地の香りを感じられる紅茶です。

高品質のルフナは黒蜜のような甘い香りがあります。

◆ルフナ紅茶の水色(すいしょく)

ルフナの紅茶の色

 

ルフナの水色(すいしょく)は深みのある黒っぽい茶色。


色が濃いのは発酵が強い証拠で、この発酵の良さから深いコクが生まれます。

◆ルフナ紅茶の茶葉の特徴

ルフナの茶葉
ルフナ紅茶の特徴まとめ

味:しっかりとしたコク、まろやかな渋み

香り:ほんのりとスモーキーさのある甘い香り

水色:黒みをおびた茶色

茶葉:黒褐色

◆ルフナの名前の由来

スリランカの紅茶は産地名がそのまま紅茶の名前になっていますが、ルフナだけは産地の地名ではありません。

スリランカは昔、3つの国に分かれていて、その一つの国名がルフナでした。

ルフナは現地では南を表す言葉で、ルフナ国はもちろんスリランカの南に位置する国でした。
ルフナは地名としては残らなかったけど、紅茶の名前として残ったのです。

ルフナ国があったエリアは現在はサバラガムワ地方と呼ばれています。

そして、スリランカには数年前からサバラガムワと呼ばれる紅茶の産地が登場しました。

数年前まではスリランカの紅茶の産地は

  • ウバ
  • ディンブラ
  • ヌワラエリヤ
  • キャンディ
  • ルフナ

5大産地として紹介されていたのですが

  • ウダプセラワ
  • サバラガムワ

の2つが追加されて7大産地として紹介されるようになりました。

サバラガムワはもともとルフナのエリアに入っていたのですが、ルフナを北部と南部に分けて

北をサバラガムワ
南をルフナ

と呼ぶようになりました。

日本ではルフナもあんまりメジャーな紅茶ではないので、サバラガムワの紅茶と出会うチャンスはなかなかなくて、私もまだ数種類のサバラガムワしか飲んでませんが、たくさん飲んだらサバラガムワについても記事を書こうと思っています。

◆ルフナ地方の紅茶事情

ルフナはスリランカの紅茶の産地の中でも一番南に位置していて、標高も一番低いので、気温が高いのが特徴です。

そのため、茶葉の成長が早く、茶葉も大きくなります。

ルフナの茶葉のところで、ルフナはBOPが主流と書きましたが、茶葉が大きいルフナは同じBOPでも大きさが違うものもよく見かけます。

こちらはよくあるサイズのBOPのルフナです。
こちらはよくあるサイズのBOPのルフナです。
こんな大きなBOPがあるのもルフナの特徴です。
こんな大きなBOPがあるのもルフナの特徴です。

生産効率の良いルフナは生産量も多いため、紅茶の価格が低めに設定されているところもルフナの魅力となっています。

◆ルフナ紅茶のおすすめの飲み方

ルフナはコクがあるけど渋みが少ないマイルドな紅茶です。

私はストレートのルフナもよく飲むけれど、一般的にはミルクティーに合う紅茶とされています。

ちょっぴりスモーキーなルフナはスパイスとの相性がよくチャイやモルドワインティーにもぴったり。

モルドワインティーはフルーツとスパイスを使った紅茶でヨーロッパで冬に良く飲まれています。
モルドワインティーはフルーツとスパイスを使った紅茶でヨーロッパで冬に良く飲まれています。

◆ルフナ紅茶のおいしい入れ方

ティーバッグのルフナ紅茶の場合のおいしい入れ方

ストレートで飲むなら、蒸らし時間は2分
ミルクティーで飲むなら、蒸らし時間は3分がおすすめです。

ティーバッグの入れ方はこちらをご参考に↓

リーフティーのルフナ紅茶の場合のおいしい入れ方

2杯分の紅茶を入れられる300ml程度の容量のティーポットを使う場合は
茶葉の量は6g(小さじ2杯)がおすすめ。

蒸らし時間は
ストレートなら3分
ミルクティーなら4分がおすすめです。

ティーポットでの紅茶の入れ方はこちらをご参考に↓

ミルクティーにしたルフナ紅茶。黒っぽい水色(すいしょく)のルフナはミルクティーにすると亜麻色になります。
ミルクティーにしたルフナ紅茶。黒っぽい水色(すいしょく)のルフナはミルクティーにすると亜麻色になります。

◆ルフナ紅茶のおすすめのマリアージュ

マリアージュとは紅茶と食べ物の組み合わせのことでペアリングとも呼ばれます。

ちょっぴりスモーキーな香りのあるルフナはチーズケーキとの相性がとてもいいです。

チーズもルフナもくもったような香りという共通点があるので調和が楽しめます。

それから、ドライフルーツをつかったスイーツにもルフナは良く合います。

フレッシュなフルーツならニルギリやディンブラのほうが相性がよく感じるけれど、乾燥させて、フルーツの甘味が濃縮されたドライフルーツには深みのあるコクを持つルフナがぴったりです。

特に、ドライフルーツとスパイスをたっぷり使ったミンスミートパイクリスマスプディングなどはルフナとの相性が抜群です。

 

ルフナとスイーツの組み合わせについてはこちらのページでたくさん紹介しています。

ルフナとスイーツのマリアージュ一覧>>

いかがでしたか?

私は紅茶好きになって数年後にこのルフナの美味しさにはまってしまい、
半年で400gものルフナを消費したこともあります。

その時ずっと飲んでいたのはハプガスタン茶園のオーソドックス製法のルフナ。

ストレートにしてもミルクティーにしても美味しくて、コクがあるのに渋さが控えめなので、何杯でも飲めてしまえたのです。

秋に出会って、春先までずっとお気に入りでよく飲んでいました。

私の中ではルフナは秋と冬によく飲む紅茶なのです。

そして、次の秋に今年もルフナを楽しもうと、はりきって買ったのですが、その時はあまり美味しいルフナに出会えませんでした。

私はシングルエステートの紅茶が好きなのですが、ルフナはダージリンと違いシングルエステート紅茶があまり出回っていません。

なので、ハプガスタン茶園の紅茶はもちろん他の茶園のものでもシングルエステートのルフナを見つけたら、すぐに買っていったのですが、その年は感動するほどのルフナには出会えませんでした。

その時に紅茶はやっぱり農産物で、ワインと同じく当たり年があるのだなと感じました。

その年は美味しいルフナには出会えなかったけど、美味しい紅茶に出会えることの貴重さが分かる良い経験になり、紅茶との出会いを大切にするきっかけになりました。

ルフナ以外でも美味しい紅茶に出会ったら、その紅茶が美味しいうちに、たくさん飲んで、その紅茶に出会えた幸せをしっかりと味わおうと思いました。