紅茶好きのためのフランス旅行③パリ近郊のお城&宮殿編
目次
◆パリ近郊のお城や宮殿
紅茶はフランスでもイギリスと同じように高貴な人たちによって、広められました。
ルイ13世と14世に仕えたマザラン枢機卿は健康のために紅茶を愛飲していたと言われていますし、ミルクティーを初めて飲んだのはフランスの侯爵夫人という説もあります。
紅茶がどのような人たちに飲まれ、その人たちはどのような生活を送っていたかを知るために、宮殿を訪問するのも楽しいと思います。
ここでは、おすすめのお城や宮殿をご紹介します。
◆ベルサイユ宮殿 プチトリアノン Château de Versailles le Petit Trianon
![paris recommendation tea magazine lepetittrianon1](http://tea-magazine.net/wp-content/uploads/2018/04/paris-recommendation-tea-magazine-lepetittrianon1-1024x767.jpg)
ベルサイユ宮殿に行かれる方は多いと思いますが、紅茶好きの方にぜひ、行ってもらいたいのがマリーアントワネットが愛した離宮プチトリアノン。
ベルサイユ宮殿から徒歩で20分くらいかかりますが、それだけ歩いても行く価値があると思います。
プチというくらいのなので、とても小さいのですが、マリー・アントワネットのセンスの良さが伝わってくるし、小さな幸せを求めていたことがよくわかります。
マリー・アントワネットがセーブルにオーダーしたテーブルウェアが展示されているのも嬉しいです。
![こちらはSalone de compagnie。マリー・アントワネットの私的なサロンです。](http://tea-magazine.net/wp-content/uploads/2017/12/paris-recommendation-tea-magazine73.jpg)
![こちらは間取図の右下の正方形の部屋。カードゲームを楽しんだと言われる部屋です。](http://tea-magazine.net/wp-content/uploads/2017/12/paris-recommendation-tea-magazine72.jpg)
![こちらはマリー・アントワネットの寝室。家具もファブリックも可愛らしいです。](http://tea-magazine.net/wp-content/uploads/2017/12/paris-recommendation-tea-magazine71.jpg)
![マリー・アントワネットがメインで過ごしていたのは2F。](http://tea-magazine.net/wp-content/uploads/2018/04/paris-recommendation-tea-magazine-lepetittrianon3.jpg)
![こちらはプチトリアノンの2Fの間取図。](http://tea-magazine.net/wp-content/uploads/2018/04/paris-recommendation-tea-magazine-lepetittrianon2.jpg)
![こちらはマリー・アントワネットの本によく出てくる椅子。布の部分はレプリカですが、それでも本物を見ることができて感動です。](http://tea-magazine.net/wp-content/uploads/2018/04/paris-recommendation-tea-magazine-lepetittrianon4.jpg)
![こちらは1階に展示してあるマリー・アントワネットがセーブルにオーダーしたテーブルウェア。中段のヤグルマギクが描かれたシリーズはロワイヤルドリモージュがレプリカを作っています。](http://tea-magazine.net/wp-content/uploads/2017/12/marie-antoinette-teaware10.jpg)
![こちらは宮殿の裏側にある、フェルゼンと愛を語ったかもしれない愛の神殿。](http://tea-magazine.net/wp-content/uploads/2017/12/paris-recommendation-tea-magazine74.jpg)
![こちらは裏側から見たプチトリアノン宮殿](http://tea-magazine.net/wp-content/uploads/2018/01/paris-recommendation-tea-magazine76.jpg)
![プチトリアノンのお土産ショップにはマリー・アントワネット関連のグッズがたくさん売っています。私はレイノーのマリー・アントワネットのエンブレムが付いたカップを購入しました。](http://tea-magazine.net/wp-content/uploads/2017/12/sP2217133.jpg)
私はバラの盛りの7月に行ったので、むせ返るほどの薔薇の香りにとても贅沢さを感じることが出来ました。
もう一度行くとしても、薔薇の満開の時期に行きたいなと思います。
ベルサイユ宮殿プチトリアノン
Château de Versailles le Petit Trianon
所在地: Place d’Armes 78000 Versailles
電話番号:33 1 41 29 05 55
開館時間:9:00~18:30(11~3月 17:30まで)
プチトリアノンの開館時間は12:00~17:30
休館日:月曜日
入館料:
・パスポート(ベルサイユ宮殿の敷地内の全施設へ入場できるパス)
1日券20ユーロ、2日券25ユーロ
・ベルサイユ宮殿18ユーロ(パリ・ミュージアムパス利用可)
・プチトリアノン10ユーロ(パリ・ミュージアムパス利用可)
アクセス方法:
RER C線で終点の「Versailles Rive Gauche」駅まで行き、そこから徒歩約10分でベルサイユ宮殿に着きます。
ベルサイユ宮殿からプチトリアノンまでは徒歩20分。
ベルサイユ宮殿内を走る「プチ・トラン」を利用すると5分くらいで行けます。
プチトリアノンから「王妃のアモー(村里)」までは徒歩で10分弱。
◆ヴォー・ル・ヴィコント城 Château de Vaux-le-Vicomte
![paris-recommendation-tea-magazine80](http://tea-magazine.net/wp-content/uploads/2018/01/paris-recommendation-tea-magazine80.jpg)
ヴォー・ル・ヴィコント城はルイ14世に仕えた大蔵卿ニコラ・フーケによって、建てられたお城。
ルイ14世が嫉妬したお城として知られ、このお城に携わった建築家や造園家はベルサイユ宮殿の大規模な改築時に起用されました。
豪華なお部屋の数々も見ごたえ十分ですが、私がこのお城をおすすめする理由はドレスの貸し出しがあることです(笑)
![こちらは玄関ホール。きっと、ここで舞踏会が開かれたのでしょうね。](http://tea-magazine.net/wp-content/uploads/2018/01/paris-recommendation-tea-magazine82.jpg)
![こちらは玄関ホールのすぐ右にある、正方形の大広間。](http://tea-magazine.net/wp-content/uploads/2018/01/paris-recommendation-tea-magazine86.jpg)
![こちらは玄関ホールの左手奥にある「王の控えの間」](http://tea-magazine.net/wp-content/uploads/2018/01/paris-recommendation-tea-magazine85.jpg)
![こちらは「王の控えの間」の奥にある「王の寝室」。当時のフランス貴族のしきたりでは、王様が宿泊する場合に備えて、王様用の寝室を設けることが慣例でした。](http://tea-magazine.net/wp-content/uploads/2018/01/paris-recommendation-tea-magazine87.jpg)
![こちらはフーケの寝室。ベッドを撮影するのがやっとなくらい、狭いお部屋でした。](http://tea-magazine.net/wp-content/uploads/2018/01/paris-recommendation-tea-magazine81.jpg)
![こちらはフーケ夫人の寝室。右にあるドアは召使の部屋のドア。ご主人様の隣に召使の部屋があるとは、びっくりしました。](http://tea-magazine.net/wp-content/uploads/2018/01/paris-recommendation-tea-magazine83.jpg)
![この日はドレスを着て見学している団体の観光客がいました。](http://tea-magazine.net/wp-content/uploads/2018/01/paris-recommendation-tea-magazine88.jpg)
![ドレスは大人用と子ども用があります。](http://tea-magazine.net/wp-content/uploads/2018/01/paris-recommendation-tea-magazine89.jpg)
![レンタル料は結構リーズナブルです。](http://tea-magazine.net/wp-content/uploads/2018/01/paris-recommendation-tea-magazine90.jpg)
ヴォー・ル・ヴィコント城
Château de Vaux-le-Vicomte
所在地:77950 Maincy, France
電話番号:33 1 64 14 41 90
開館時間:10:00~17:45
休館日:水曜日
入館料:16.5ユーロ
アクセス方法:
Lyon(リヨン)駅から電車で約30分。
Melun(ムラン)駅で降り、シャトルバス(冬期運休)かタクシー。
◆フォンテーヌブロー城 Chateau de Fontainebleau
![paris-recommendation-tea-magazine92](http://tea-magazine.net/wp-content/uploads/2018/01/paris-recommendation-tea-magazine92.jpg)
フォンテーヌブロー城はフランスで最も大きな宮殿。
16世紀、フランソワ1世のころから、19世紀のナポレオンの時代まで長く使われたお城なので、各時代の様式を見られるのが魅力です。
![アンリ2世(1519-1559)時代に完成した舞踏会の広間。とても広いです。](http://tea-magazine.net/wp-content/uploads/2018/01/paris-recommendation-tea-magazine93.jpg)
![こちらはフランソワ1世(1494-1547)の回廊。1528年に作られました。](http://tea-magazine.net/wp-content/uploads/2018/01/paris-recommendation-tea-magazine94.jpg)
![こちらはタペストリーの間とも呼ばれる王妃の控の間。タペストリーに描かれているのはプシケ物語です。](http://tea-magazine.net/wp-content/uploads/2018/01/paris-recommendation-tea-magazine95.jpg)
![フランスの宮殿の天井はイタリア風のものが多いですが、フォンテーヌブローにはフランス式の天井が多く残っています。](http://tea-magazine.net/wp-content/uploads/2018/01/paris-recommendation-tea-magazine97.jpg)
![ルイ13世(1601-1643)時代に完成した三位一体礼拝堂。](http://tea-magazine.net/wp-content/uploads/2018/01/paris-recommendation-tea-magazine96.jpg)
![ここはアンリ4世からルイ16世の時代までは王の寝室だった部屋。1808年に皇帝ナポレオンによって王座の間に改装されました。](http://tea-magazine.net/wp-content/uploads/2018/01/paris-recommendation-tea-magazine99.jpg)
フォンテーヌブロー城はとても広いので、かなり歩きます。私は途中でお腹が空いてきてしまったのですが城内では食べ物を売っていません(あたりまえですね^^)。ごはんをしっかり食べてから行けばよかったな、もしくはおやつ持参で来ればよかったと思いました。
フォンテーヌブロー城は庭園も素晴らしいので、時間があれば庭園もお散歩してみてください。私はツアーで行ったので時間がなくて庭園までは見ることが出来ませんでした。
それから、フランスの歴代の王様のことを少し調べてから行くとより楽しめると思います!
フォンテーヌブロー城
Chateau de Fontainebleau
所在地:77300 Fontainebleau
電話番号:33 1 60 71 50 70
開館時間:9:30-18:00(10月から3月までは17:00)
休館日:火曜日
入館料:12.5ユーロ
アクセス方法:
Lyon(リヨン)駅から電車で約45分。
フォンテーヌブロー・アヴォン駅からバスで15分
◆マルメゾン城 Chateau de Malmaison
![paris-recommendation-tea-magazine100](http://tea-magazine.net/wp-content/uploads/2018/01/paris-recommendation-tea-magazine100.jpg)
マルメゾン城は皇帝ナポレオンの最初の妃ジョセフィーヌのお城。
ナポレオンと離婚した後も亡くなるまで住み続けました。
ジョセフィーヌはサロン・ド・テ文化の源流になったサロン文化を広めた人。
優雅なジョセフィーヌの生活が垣間見れるのと、豪華なテーブルウェアを楽しめます。
ジョセフィーヌはバラの品種改良にも力を入れたことで有名。ジョセフィーヌのバラ園では、あのルドゥーテも画を描いていたそうです。
![こちらは玄関を入って右手にあるダイニングルーム。ナポレオンのエジプト遠征を彷彿とさせるインテリアです。](http://tea-magazine.net/wp-content/uploads/2018/01/paris-recommendation-tea-magazine107.jpg)
![こちらは議会の間。ナポレオンとジョセフィーヌの絵画が飾られています。](http://tea-magazine.net/wp-content/uploads/2018/01/paris-recommendation-tea-magazine106.jpg)
![こちらは2階のテーブルウェアを展示してある部屋。](http://tea-magazine.net/wp-content/uploads/2018/01/paris-recommendation-tea-magazine101.jpg)
![食器は緑や赤のものが多かったです。](http://tea-magazine.net/wp-content/uploads/2018/01/paris-recommendation-tea-magazine102.jpg)
![こちらは寝室。野営の雰囲気を醸し出しています。](http://tea-magazine.net/wp-content/uploads/2018/01/paris-recommendation-tea-magazine108.jpg)
![ジョセフィーヌのバラ園の大部分は売却されてしまったのですが、 お城の脇に小さなバラ園がありました。](http://tea-magazine.net/wp-content/uploads/2018/01/paris-recommendation-tea-magazine105.jpg)
マルメゾン城はとても素敵なお城なのですが、パリからのアクセスが良くないのでたどり着くまでが大変でした。オプショナルツアーがないので自力で行くしかないけれど、それでも行く価値のあるお城だと思います。
マルメゾン城
Chateau de Malmaison
所在地: Avenue du Château de la Malmaison, 92500 Rueil-Malmaison
電話番号:33 1 41 29 05 55
開館時間:10:00~17:15
休館日:火曜日
入館料:4.5ユーロ
アクセス方法:
メトロ1号線ラ・デファンス駅(終点)からバス。
バス258番Saint-Germain en Laye(サン・ジェルマン・アン・レー)行きのバスに乗り、20分ほどでマルメゾン城近くのバス停「Chateau(シャトー)」に着きます。
バスを降りたら、Avenue Napoleon Bonaparte(ナポレオン・ボナパルト通り)を渡り、小道を5分ほど歩くと、突き当りにマルメゾン城があります。
![バス通りから見た、マルメゾン城への小道。](http://tea-magazine.net/wp-content/uploads/2018/01/paris-recommendation-tea-magazine103.jpg)
![この青い看板が目印です。](http://tea-magazine.net/wp-content/uploads/2018/01/paris-recommendation-tea-magazine104.jpg)
◆パリ郊外の地図
ここまで紹介したお城をパリ近郊の地図上にマークしてみました。
お城観光の計画を立てるときの参考にしてくださいね。
![paris-recommendation-tea-magazinemap2](http://tea-magazine.net/wp-content/uploads/2018/01/paris-recommendation-tea-magazinemap2.jpg)
●ベルサイユ宮殿はパリから近いので半日でも観光できますが、プチトリアノンも観に行くなら、丸一日かけるといいと思います。
オプショナルツアーだと、プチトリアノンまで見ている時間がないものが多いので、自力で行くことをおすすめします。
ベルサイユ宮殿は駅から少し離れてますが、行く人が多いので、大勢の人たちが向かうほうに一緒に歩いていけば、迷わずにたどり着けます。
●ベルサイユ宮殿は入るまでにかなり並びます。チケットの購入でも並びますし、入館するためにも並びます。
チケット購入の列は特に長いので、チケットは事前に買っておいたほうがいいです。
日本語ガイド付きベルサイユ宮殿優先入場チケットの事前予約はこちら>>
●ベルサイユ宮殿の開館時間は9:00です。入館の列は時間が遅くなるにつれて長くなります。10:00までには着くようにするといいと思います。
10時頃に着いたときは10分くらいで入館できましたが、12時頃に着いたときには30分以上並びました。
●プチトリアノン宮殿に入るときも結構並ぶので、プチトリアノンが開館する12:00までにプチトリアノンに着くように移動しましょう。13:00を過ぎると1時間待ちになることもあります。
●ベルサイユ宮殿とプチトリアノン宮殿の入場には、パリとその近郊の主要な観光スポットで使えるフリーパスのパリ・ミュージアムパスが使えるので他にも観光する予定がある方はパリ・ミュージアムパスを購入しておくといいと思います。
パリ・ミュージアムパスは旅行代理店でも購入できますし、日本語のHPからも購入できます。
●ヴォー・ル・ヴィコント城はムラン駅から6キロほど離れたところにあります。
シャトルバスやタクシーでも行けますが、シャトルバスが来なかったり、タクシーがつかまらないかもしれないと不安だったので、私はオプショナルツアーを利用しました。
また、夏季の土曜日には「キャンドルナイトの夕べ」といって2,000本のキャンドルでライトアップされ、花火も揚がる催しがあります。
このイベントとディナーがセットになったオプショナルツアーもあります。
●フォンテーヌブロー城はパリから距離があるのでオプショナルツアーがおすすめです。
●ヴォー・ル・ヴィコント城とフォンテーヌブロー城がセットになった日帰りのオプショナルツアーもあります。
ヴォー・ル・ヴィコントとフォンテーヌブロー日帰り観光ツアーの予約&詳細はこちら>>
●マルメゾン城からセーブル美術館まではバスで1本、所要時間、約1時間で行けるので、セットにするといいと思います。
パリ市内から行くには、セーブル美術館よりもマルメゾン城のほうが迷いやすいので、先にマルメゾン城に行ったほうがいいと思います。
マルメゾン城からセーブル美術館への行き方はマルメゾン城から歩いて15分くらいのところにある、Général de Miribel(ゼネラル・ドゥ・ミリベル)からバスに乗ります。
35分ほどで25駅先にあるSous Préfectureに着くので、そこで降りセーヌ川に架かる橋を渡るとセーブル美術館があります。
Sous Préfectureは地下鉄Pont de Sèvres駅のすぐそばです。
帰りは地下鉄Pont de Sèvres駅からパリに戻りましょう。
いかがでしたか?
宮殿やお城はパリから少し離れていますが、どこも日帰りで行けるのでプランに加えてみてくださいね。
この記事で紹介したところ以外にシャンボール城、シュノンソー城、アンボワーズ城、シャンティイ城などもパリから日帰りで行くことが出来ます。
次の記事ではパリで気を付けたいこととおすすめの季節についてご紹介します。
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